サムネイルは、政策金利の引き上げを決めた米FRBのパウエル議長(Photo By Reuters) 引用
Reuters
おはようございます!
「社会科WEB」経済面担当記者、ジュンです。
今日は、直近のアメリカの景気と株価のゆくえについて、主に書いていきます。
メニューはこちら、
- 米経済今後の見通しについての結論
- 2月FOMC議事録要旨の結果
- 目下、急落が来る可能性も
- 長期的には株価は回復か
- 今日の予定
※ここに書いてあることは全て予想に過ぎず、株価や為替は想定外の動きをする可能性があります。あくまで投資は自己責任で。
米国市場、今後の見通しについての結論
私は短期的には株価下落もあり得るが、年末か来年の年初には利上げ打ち止めと利下げの期待で株価は上昇すると見ている。以下にその理由を書く。
2月FOMC議事録要旨の結果
2月22日(水)に発表されたFOMC議事要旨では、メンバーの中に0.5%の利上げを指示していた人がいたかが注目されていた。
結果はメンバーの中に0.5支持者がおり、慎重論を唱えていた。
(ただし、0.5支持は議決権のないメンバーだった。)
結果、株価や為替の反応は限定的だった。
0.5%支持の人数が少なく、議論の内容も3月のFOMCが0.25%利上げの方向性で進んでいたことがこれを助けたと考えられる。
目下、急落が来る可能性も
直近で発表された指標でも、景気は好調。CPIとPCE、雇用統計も予想を上回った。
この景気の好調から、3月のFOMCは0.5%利上げになる可能性が指摘されており、利上げの長期化が懸念されている。
アメリカの利上げの長期化を強く警戒する記事が飛ばされた。
これまでは利上げの打ち止め期待から株価は上昇しており、3月FOMCの0.5%利上げを市場は折り込んでいない。
0.5%の利上げとなれば、サプライズで株価が急落する可能性がある。
長期的には株価は回復か
ただ、CPIの下落は続くのではないか、という楽観論もある。少なくとも、期間を多く取ればいずれはそうなるだろう。
今回のインフレの一番の要因は、ウクライナ戦争によるコストプッシュインフレだ。
コストプッシュインフレの中身となる原油と住宅価格は直近で下落しているため、これはインフレ率を下げる要因になる。
相場は現状、7月までのFOMCで毎回0.25の利上げをすることを折り込みつつある。
そのため、株価は既に利上げを織り込んで調整されつつあるのだ。
利上げの打ち止めは株価の下落をストップさせる効果があるため、その後の景気後退による利下げを考えると徐々に上向きになっていく事が予想される。
そしてもちろん、日本の株式市場はこの影響を受ける。
過度な楽観論は禁物だが、長期的には上昇局面が来る目算が高い以上、ことさら怯える必要もない。
今日の予定
13:10日本 植田総裁候補所信聴取(参院)
24:00米 中古住宅販売保留
24:30米 ジェファーソンFRB理事発言