おはようございます!
2月28日(火)朝7時半、「社会科WEB」経済面担当記者ジュンといいます。
今日のメニューはこちら、
- 円安はさらに続くのか
- 3月のFOMCが0.5%になる可能性
- 2月相場のアノマリー
- 中国旅行客によるインバウンド期待
- 今日の予定
円安はさらに続くのか
日本のCPIが歴史的な上昇率となり、これは1981年以来の上昇率だった。
黒田総裁はこれをコストプッシュインフレによる一時的な上昇であると捉えており、野党の質問を受けた植田新総裁も先日の日銀総裁所信表明でこれと同様の発言をしている。
つまり、これは緩和的な政策は継続するが、一時的なものであるから問題ないと考えているようだ。
インフレは目下の生活苦に繋がる。この見通しが正しいかどうかは、今後の日本の経済環境を占う上では最優先事項だろう。
植田氏は春先のCPIは下落するのではないか、と意見を表明していた。
3月のFOMCが0.5%になる可能性
米国のPCEが上振れたことにより、FRBのタカ派よりの発言が相次いでいる。
これは3月のFOMCが0.5%になる可能性に直接言及はしていないが、その可能性は高まりつつあると言える。
7月までには利上げが打ち止めされることを見通していた市場が、7月の利上げを織り込みつつある。
目下の円安ドル高はこのためだ。
ただ、PCEの下落は個人消費の落ち込みによる失業率の上昇に繋がるため、景気後退へと繋がる。景気の過熱感は収まることが見て取れる。
現時点で、0.5%の利上げがされる可能性はまだ低いだろう。
2月相場のアノマリー
2月S&P500と日経平均は調子の悪い展開が続いた。
2月相場のアノマリーというのは、2月は年で2番目に相場の状況が悪くなるというアノマリーだ。
これに対し、3月は年で5番目に強いになるというアノマリーがある。
これは3月に決算を向かえる企業が多いことにより、相場環境が一気に変わることが多いからだ。
また、コロナショックやリーマンショックも3月に底打ちするなど、悪材料が出尽くして底打ちするのが3月相場だ。
このアノマリーは、買いの時期の参考 の一つにはなるだろう。
中国旅行客によるインバウンド期待
コロナ前、日本は中国人の観光客に助けられ、インバウンドバブルを迎えていた。
直近でも外国人観光客は急激に戻り始めているが、まだ中国人観光客は戻っていない状況だ。
政府は昨日中国人観光客向けの検査緩和を発表したが、中国人観光客が戻り、インバウンド需要が再燃するとなれば旅行収支は一気に改善され、円高の後押しになる。
今日の予定 2月28日(火)
・10:00日本_日銀副総裁候補所信聴取
・22:30カナダ_GDP
・23:00アメリカ_S&P/ケースシラー住宅価格指数,住宅価格指数
・24:00アメリカ_消費者信頼感指数