おはようございます!
「社会科WEB」経済面担当記者のジュンです。
現在時刻は3月2日(木)の8時25分、今日も相場開始前に取引に役立つ情報を配信していきます。
今日のメニューは、
- Tiktok禁止の権限を付与する法案が下院外交委員会通過
- 植田氏就任後YCC引き上げか
- ISM支払価格上昇、FRB投票権メンバー「3月FOMC0.50%もオープン」
- 週間住宅ローン申請指数は前週比5.7%低下
- 今日の予定
になります。
Tiktok禁止法案が下院外交委員会通過
共和党議員が提案した「Tiktokの禁止の権限を大統領に付与する法案」が下院の外交委員で可決された。
外交委員会の次に本会議で可決し法制化という流れになるが、両院の本会議でどうなるかは分からない。
ただ、外交委員会のメンバーの正確な座組が分からないが、「賛成24反対16」という結果から民主党からの賛成者もいる事が見てとれる。
現時点の情報から判断するに、可決の可能性は否定できない。
政府が一企業のサービスを禁止する例はない訳ではない。近年で言うと、EUがiphoneのライトニングケーブルを禁止した法案もそうだ(話は脱線するが、さっさとTypeCケーブルに統一して欲しいものだ…)。
今回の法案が可決されたからと行ってすぐにTiktokが禁止される訳ではないが、台湾有事の発生はTiktokの米国での終了を意味することになる。
台湾有事が起こればTiktokを皮切りに利用者が多い中国のサービスがアメリカで次々と禁止されるかもしれない。
植田氏就任後YCC引き上げか
市場参加者が植田氏就任後すぐに0.5%程度のYCC引き上げを見込んでいることが日銀のアンケートで分かった。
国会の所信表明でもYCCに手を入れることを否定はしなかったし、市場参加者の予想としても引き上げ、または撤廃の方向性を考えているようだ。
そもそも植田氏はYCCに関しては著書でも(少なくとも)強い肯定はしておらず、債券市場の健全化という意味でも今後の撤廃は必要な処置だと考えているのではないだろうか。
ISM支払価格上昇、FRB投票権メンバー「3月FOMC0.50%もオープン」
ISM非製造業景気指数はほぼ予想通りになるも、支払価格が上昇。
また、その前に公表されたFRBメンバーであるミネアポリス連銀の論文によれば、「3月FOMCでの0.50%の利上げ可能性」の示唆と「年内で1ポイント高い利上げ予想の必要性」が主張された。
相場は続々とこうしたインフレや利上げの可能性を示すニュースが出たことで堅調に推移、S&P500はやや下がった。
中国のISMで景気回復が見て取れたため相場はそこまで下がらなかったが、昨日もインフレを示す材料が出ていたということだ。
週間住宅ローン申請指数は前週比5.7%低下
ただし、コストプッシュインフレの後押しをしている住宅価格に関しては下落の兆候がある。
先週の週間住宅ローン申請指数は5.7%となり3週連続で低下しているからだ。
この要因は住宅ローン金利上昇による部分が大きいが、住宅需要は減少していることは事実だ。
原油価格の直近の下落とともにコストプッシュインフレの弱まりが起き始めている。
インフレの高止まりを示す指標とコストプッシュインフレの弱まりを示す指標の結果が出ている。
これが最終的なインフレ率にどう影響していくか予想するのは非常に難しいが、インフレが高止まる悪い方のケースも想定すべきだろう。
今日の予定
19:00_EU消費者物価指数
21:30_EU ECB議事要旨
22:30 _米新規失業保険申請件数