北朝鮮とはどんな国なのか
インターネット唯一の「0%」の国
みなさん、「インターネット」はご存じですか?僕はご存じです。
今や生活には欠かせないインターネット。ニュースやショッピング、分からないことを検索し知識を得ることなどにも使えますし、世界に繋がっているため世界中の人とのコミュニケーションにもなり、自分の絵や歌などを投稿し自己表現の場としても利用できます。どこでも繋がれるどこでもドアのような存在。それがインターネットです。
しかし、そんな万能なインターネットも唯一繋がれない国がありました。そこはなんと、「北朝鮮」です。
先日発表された記事によると、
『北朝鮮では当局の遮断措置によりインターネットが全く普及していないことが国際的分析機関の調査で分かった。』とのことでした。
インターネットの使用率が「0%」なので、外部との情報共有は一切ないということになります。す、凄すぎる・・・。
イントラネットって?
しかし北朝鮮にもパソコンがないわけではありません。「光明網」という名のイントラネットを使用することができるようです。
ん?イントラネットってなんですか?
聞き慣れない単語が出てきたので、学が無いなりに調べてみました。
つまり簡単に言うと、会社に例えるなら
インターネットが外線で、イントラネットが内線ということですね。スッキリ!
なぜそんなに厳しいの?
なぜこんな厳しいのでしょうか。歴史から辿ると、約70年前に朝鮮半島は北と南に分かれ、北の「北朝鮮」は独裁政権を開始したところから始まります。独裁政権を開始したのはあの有名な「金日成(キムイルソン)」です。
ざっくり説明すると、北朝鮮は食糧難で貧しい国になってしまいましたが、国民には「地上の楽園」であると言い聞かせています。また、情報の漏洩を防ぐことから外部の情報を遮断していると考えられています。外の世界を知ると脱北者が増えて大変なことになってしまいますからね。
実際にはどうなの?
三度の飯よりインターネットが大好きな僕から言わせていただくと、明日からネットが使えませんなんて言われたら苦痛で仕方ないと思いますね。まちがいなく発狂します
北朝鮮人として生まれれば、インターネットという概念そのものが与えられないと思うのでそうはならなさそうですが。
この状況を知るために現場に出向いて見に行くのは危険すぎます。しかし、自宅でその生活感に近いものを体験できるドラマがありました。
Netflixで独占配信されている韓流ドラマ『愛の不時着』が、この北朝鮮の現状を把握するには良いと思われます。一部の北朝鮮に詳しい方や脱北者の話によると、6~7割は現状そのものだと話されているほどです。
北朝鮮の暮らしぶりを「愛の不時着」で
僕は愛の不時着が好きすぎて2周も見てしまいました。かなり感動するドラマなので毎晩泣いています。そのなかでも特に興味をそそられたのは「北朝鮮の暮らしぶり」です。
あらすじとして、韓国の財閥令嬢(ユン・セリ)が不慮のパラグライダーの事故により、北朝鮮に不時着してしまいます。そこで助けられた北朝鮮の軍人(リ・ジョンヒョク)と恋に落ちるというストーリーです。現代版ロミオとジュリエットのような話ですね。
韓国の生活とは違って北朝鮮の生活感はまるで違います。当然のように起こる停電の連発。人の家を見回り捜査する宿泊検査。冷蔵庫がないためにキムチ倉が庭に設置されていることや、ホテルには盗聴器が仕掛けられていることが一般的なのです。汽車が停電で止まれば10時間以上も遅延します。信じられないことの連続な生活に、普段セレブな生活をしていたユン・セリは過酷な窮地に立たされてしまいます。もちろんインターネットもないため故郷への連絡手段ありません。
過去へタイムスリップしたのではないかと思うほどの遅れた文明の世界で、どうやって故郷の韓国へ帰るのか。インターネット使用率0%も納得してしまうほどのリアルさがあります。
この「愛の不時着」は北朝鮮出身者が脚本作成に参加しており、また多くの脱北者への取材の上で作られたドラマなので生活感に関してはかなり近いものと言われています。
二人の恋物語がメインのドラマですが、裏テーマとして「南北統一問題」が挙げられており、非常に感慨深い作品となっています。Netflix の人気TOP10(日本)にも常に1位を獲得する大ヒット作品「愛の不時着」。是非この夏に観てみてはいかがでしょうか。
『愛の不時着』予告編 – Netflix
僕は3周目に突入しようと思います。それでは!
https://atomic-temporary-151149301.wpcomstaging.com/2020/06/25/netflix/