「あつまれどうぶつの森」が全世界累計2000万本以上突破!爆発的ヒットの背景にはやはりコロナか・・・?
みんな集まりすぎ!どうぶつの森!
2020年8月6日に任天堂が四半期に1度の2020年4~6月期決算を発表しました。純利益は前年同期比6.4倍の1064億円。営業利益は約5.3倍の1447億円。
なんだか難しい数字が並んでいますが、これらの数字は任天堂のゲームがどれだけ売れて、どれだけ儲かったのかを教えてくれるものです。
今回の決算で任天堂は、バケモノ級の大黒字を叩き出しています。
本当に「あれ?桁間違えてる?」って疑ってしまうほど。
また、「ニンテンドースイッチ」の発売が好評で、3月20日に発売した「あつまれどうぶつの森」に関しては、6月末までに全世界累計販売本数2240万本を記録した大ヒット商品になりました。単純に計算すると「地球上にいる人類のなかで、350人に1人はあつまってる」ということになります。
みんな集まりすぎ・・・。
国内の販売数について見てみると、現在の販売本数はなんと715万本。
ちなみに任天堂で最も売れたゲームソフトである「スーパーマリオブラザーズ(1985年9月13日発売)」の売り上げは681万本。
あつ森はあのスーパーマリオをたった半年で超えちゃったということです!!
あつ森によって、任天堂の歴史が塗り替えられたと言っても過言ではありません。本当に新しい時代にスイッチしちゃいました。
さて、この歴史的大事件の背景もは、やはり「コロナウイルス 」不要不急の外出自粛にともない、「巣ごもり需要」が伸び、結果的に売り上げが伸びたのだと考えられます。
今回はこの爆売れタイトル「あつまれどうぶつの森」がここまでの売り上げになった理由について紐解いていきましょう!
巣ごもり需要とは?
新型コロナウィルスの影響により、家で過ごす時間が増えました。休みの日はキャンプに行くなどの、外出することでストレス発散していた方々にとってはかなり辛い時代です。
もともと、超インドア派の僕も、普段から家にいるのになぜか海で泳ぎたくて仕方ありません。不自由になって初めて自然というものが愛おしくなりました。自分勝手ですね。
外出が出来ずに暇になると、自宅に居ながらでも買い物やエンターテイメントを楽しみたい!と思いますよね?それが巣ごもり需要です。
「あつ森」が売れた理由として、暇だからゲームをしたい!という「巣ごもり需要」からこの売り上げに関係したと思われます。さらにこのゲームの目的は無人島で「暮らす」こと。
キャンプファイヤーを囲ってもよし!海で泳いでも良し!そんな自然を楽しめるゲームなので、上記に僕が述べたワガママをすべて満たしてくれます!
さて、ここからが本題です。
皆さんには今から「任天堂マニア」である僕のあつ森分析結果を報告します。
ゲーム実況動画の影響力
あの春。長い自粛期間で一番することと言えばスマホを触ることでした。
Netflixで映画を見たり、Amazonでネットショッピング。
そして、特にみんなが時間を費やしたのがYouTube観賞だったことでしょう。
youtubeには星の数ほどの動画がありますが、その中でもランキング上位にある「ゲーム実況」はつい見たくなってしまうと思います。子供なら特に!
ただ、実況動画のネックとして、RPGやアクションゲームを見てしまうと自分がプレイした気になって満足してしまい、思ったほどの売り上げが伸びないという話も聞きます。ネタバレも全部見えますからね。
ただし、「あつ森」は違います。無人島のなかでどう “暮らしていく” のかは、プレイヤーによって違ってくるので、実況動画をいくら見ても、実際にプレイしないと得られない体験があると分かってしまうのです。自分の島の地形や一緒に暮らしてくれる住人も違い、最初は苦手な住人が来ても、時間が経つごとになぜか愛着がついてしまうこともあります。
得られるゲーム体験が実況動画でも多種多様。エンディングに関しても、「犬にギターを弾いてもらえば」スタッフロールが流れるので、いわゆる「ゲームとしての終わり」がない。
そして動画を見終えたとき、「僕だったらこうしてみたい!」や「私ならもっと作ってみせるわ!」と妄想を掻き立てられるため、このゲームが欲しい!という考えになるのです。みんなが無人島開拓に目を輝かせますね。
一家に一台から一人一台に
そして、このゲームのポイントは「スイッチ一台につき、住める島が一つ」であるということです。
そして、今回のどうぶつの森は「島クリエイター」という機能があり、これは島に川を作ったり埋めたり、土木工事や崖を壊すことができます。
つまり「島を自分好みに作り上げられる」ということ。これがまた楽しい!
例えば自分の子どもが島をテーマパーク風に改造したら、全国のお母さんは「息子に負けない島を作ってやる!」と思ってしまいそうですね。
家族人数分のスイッチが欲しくなってしまうのもわかります。
任天堂の考え方として「ゲーム機は一家に一台から、一人一台へ」という方針があるのですが、あまりゲームに慣れていない人でも受け入れやすいデザインの「あつ森」はまさに一人一台を狙った作品だったことでしょう。
コロナ自粛の影響で子供だけでなく、お父さん、お母さんもゲームをする時間の余裕が生まれているため、この時期にドンピシャ。世紀の大記録を叩き出したわけです。
みんな集まりたい
ずっと家で自粛していると人恋しくなるもの。友人や家族と会いたくても会えないため、リモート飲み会というものも流行っていますね。
そんな時期にうってつけのツールが「あつ森」でした。
このゲーム最大8人までインターネットを通じて誰かの島に集まることができるのですが、友達と通話をしながら自分の作った島を自慢したり、一緒にイベントを楽しむことで多くの人と集まり、時間を共有することができます。
ただのゲームではなく、家族や友人とのコミュニケーションツールとしても役割を果たしているため、「あつ森」は安全な「人との接触」を実現してくれるのです。
三密が許された世界・・・。それが「あつ森」だったのです。
まとめ
・・・というわけで僕はお金を沢山稼いで任天堂の株を買ってきます。
それでは!