【東京五輪】オリンピックについて解説!そもそもなぜオリンピックを開催するの?

そもそもオリンピックを開催した理由

オリンピックは4年に一度行われるスポーツのイベントです。スポーツを通じて、スポーツマンシップから人種、文化や国籍の違いを乗り越え、より平和な世界を目指すという理念を持つ大会です。世界中が注目するイベントを主催するのは栄光な一方で、他にも開催したい理由はあります。

まずオリンピックを開催すること自体には象徴的な意味合いがあります。例えば、1964年の東京オリンピックは第二次世界大戦からの復興及び再建を強調した大会でした。大会後は高速道路や新幹線などのインフラ整備に伴い、日本経済は成長し、見事に戦争から復興した国としてレガシーを残すことができました。また、今回の2020年東京オリンピックは2011年の日本大震災で原発や津波などの被害からの復興の象徴をする大会でした。ただ、コロナウイルスの流行からは、東京オリンピックをコロナに打ち勝った証と菅首相が話したものの、感染が拡大する中開催され、本来の開催の意味が薄まっています。

他に挙げられる理由はオリンピック開催による経済的な効果です。選手、大会関係者などの入国の他に、競技の観戦で多くの観光客も訪れます。これにより、開催都市のホテル、レストランだけではなく、観光スポットやレジャーなどの利用者の増加も大幅に期待できます。東京オリンピックも32兆円の経済効果が期待されていましたが、コロナ禍で同じようなオリンピックの効果を期待するのに無理があります。

東京オリンピック・パラリンピックのコストの内訳

東京オリンピック・パラリンピックの大会経費は1.6兆円だと組織員会が去年の12月に発表しました。コロナ以前は1兆3500億円でしたが、大会の延期により、経費がさらに2940億円増えました。この大会経費には、セキュリティー、インフラ、マーケティングなどの経費が含まれています。また他の関連経費などを含めると、予算は計3兆円に膨らみました。また、収入は7210億円と見込まれていましたが、東京都など緊急事態宣言により競技は無観客で行われ、競技が行われたところでも観客の制限がかかり、チケット販売からの収入は大幅に減りました。また、大会後には競技施設のメンテナンスや運営権の売却次第では赤字が続く可能性もあります。

オリンピック開催を躊躇する理由

世界的に注目される大会ですが、誰でもがオリンピックを開催できる訳でもなく、現実的にはある程度裕福な先進国にしかできません。その理由としては、競技で使われるスタジアム、スタジアムまで移動する為に必要な交通手段、選手や関係者が宿泊するホテルなどが十分に整っていないことが挙げられます。他にセキュリティー、環境対策などを整備する為には多額のお金がかかります。

オリンピック・パラリンピックの大会の期間は約1ヶ月。この1ヶ月の為に一兆円近くが予算に当てられる中、そもそも1ヶ月のという期間のイベントでそこまでお金をかける必要はあるのかという疑問の声が出ている。逆に一兆円の予算で、貧困問題、少子化対策、地球温暖化対策など、日本の為になる事に有効的に使うことも可能だった。この1.6兆円では、全国の小中学校の給食を無料にできたり、貧困家庭の特別給付金をあと3回支給できたり、生活保護費も維持するなどの事に使えていた。(参考https://mainichi.jp/articles/20210406/k00/00m/040/012000c )短期間の為ではなく、長期的な問題の解決に巨額の予算を当てた方が国や国民の為になるからこそ、開催国として名乗り出ることを躊躇している国は多くいます。

【東京2020】中止になった歴代オリンピックを振り返る

東京オリンピックは延期され2021年7月23日に開催予定です。
今まで中止となったオリンピックは全部で5回ありました。

新型コロナウイルスの影響で東京オリンピックの開催が2021年7月23日に延期となっています。

近代オリンピックは、1896年にアテネで第1回大会が開催されています。

それから120年以上の歴史上「延期」となったのは今回が初めての出来事です。

コロナワクチンの開発が期待される中、世界中で第2派、第3波が押し寄せ収束の見通しが立っていません。

「中止」の可能性も懸念されています。

そこで、今回は中止になった近代オリンピックをまとめました。

中止になった過去5回のオリンピックは、いずれも戦争が原因です。

1916年 ベルリン大会(第6回夏季)

ベルリン大会は、1914年から始まった第一次世界対戦真っ只中であったため中止となりました。

ヨーロッパが戦場となっており開催不可能な状態でした。

これが中止となった初めての大会です。

ベルリンオリンピックは1936年にナチス政権下で開催されました。

「政治に利用されたオリンピック」と言われています。

1940年 札幌大会(第5回冬季)

アジア初の冬季オリンピックとして注目されていた札幌大会は、残念ながら幻となりました。

日本が開催を辞退した理由は日中戦争です。

戦争相手の中国選手の入国、出場を巡って国内外で議論がなされていました。

戦争資金の調達など財政面での事情も重なって1938年に開催権を返上しました。

代替地の候補としてスイスなどが候補地に挙げられていましたが、1939年に第二次世界大戦が勃発したことで中止となっています。

1940年 東京大会(第12回夏季)

札幌大会と同年に開催予定だった東京大会も、アジア初の夏季オリンピックとなるはずでした。

こちらも同様の理由で札幌大会の辞退とともに開催を返上しました。

また、代替地に選出されたヘルシンキ(フィンランド)もソ連との戦争が始まり、中止されました。

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1944年 コルティナ・ダンペッツォ大会(第5回冬季)

コルティナ・ダンペッツォはイタリアの都市です。

イタリア北部の高級リゾート地として知られています。

1944年は第二次世界大戦の末期であり、その影響で中止となりました。

コルティナ・ダンペッツォは12年後の1956年に冬季オリンピックが開かれました。

さらに、2026年の冬季オリンピックはミラノとの共催で行われることが決まっています。

五輪=2026年冬季大会、ミラノ・コルティナダンペッツォ共催(REUTERS)

1944年 ロンドン大会(第13回夏季)

コルティナ・ベンタッツ大会同様、第二次世界大戦の長期化の煽りを受け、開催されていません。

ロンドン大会は1948年に開催されました。

第二次世界大戦の戦争責任を問われ、日本、ドイツは参加が認められなかった大会です。

【番外編】住民投票で急遽反対されたデンバー大会

戦争以外の理由で急遽代替地での開催となった例があります。

1976年のデンバー冬季大会です。

コロラド州デンバーでの開催が決まっていたのですが、費用の負担や競技施設を整備することによる環境破壊を懸念した住民が反対したのです。

結局、コロラド州の住民投票で反対派が上回りデンバーは開催権を返上、代替地インスブルック(オーストリア)での開催となりました。

東京五輪中止なら日本で3回目、稀ではなかった「呪われた大会」(WEDGE Infinity)

2020年 東京オリンピックはどうなる??

2020年11月にIOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長が来日し、東京オリンピック開催への意欲を示しました。

一方で、人類の新型コロナウイルスとの戦いが長期化するとの見込みが濃厚で、2021年に延期された東京オリンピックの開催に黄色信号が点灯しています。

中止となればこれで6回目、そのうちの3回は日本ということになります。(オリンピックと縁が深い国ですね)

開催か中止か、結論は必ず出ます。決断の日はそう遠くないでしょう。

オリンピック、初めて延期 中止は5回、実は東京大会も(朝日新聞 DIGITAL)
オリンピックが中止になったことってあるの?(ハルメク Web)
これまで5回あった「幻のオリンピック」を振り返る(政治ドットコム)