様々なソーシャルビジネスの事業立ち上げを行なってきたU25起業家の鎌田 亮太郎氏率いる株式会社COOONがダウン症患者がカフェでの就労を目指すコースの始動を発表した。
大阪本町でITとコーヒーに特化した就労移行支援と就労継続支援B型事業所のCOOON WORKS株式会社(事業所:大阪市西区、代表取締役社長:鎌田 亮太朗)と、ダウン症の方々と共創するコーヒーブランドを展開する株式会社ORCa(本社:大阪市北区、代表取締役:山中 英偉人)が業務提携。ダウン症の方がバリスタとしてカフェでの一般就労を目指す就労支援のコースをリリースした。
※サムネイルはCOOON WORKS株式会社HPより引用
提携の背景
株式会社ORCaが運営するHICARU COFFEE ROASTERは、代表である山中英偉人(えいと)の弟光(ひかる)の名を取って名付けられた。
彼の弟はダウン症とその他の合併症を持って生まれ、わずか一歳という若さでこの世を
去ってしまった。この世で命輝くようにという意味をこめて名づけられた「ひかる」という弟への思いをこめ、「ダウン症の方々と共に働くカフェを!」という一念でHICARUを設立。
現在もダウン症の方が福祉サービスの枠組みとしてではなく、一般雇用という形で就労している。HICARUでは一般の業務を細かく切り出し、ハンディキャップを持った方でもお仕事ができる工夫を行ない、接客からケーキ製造、ドリンク製作など幅広い作業を行える仕組みを実現している。

現在では「HICARUでバリスタとして働きたい!」というダウン症の方々からの要望が増え、一般就労の枠を増やす動きを行なっていた。しかし、一人一人に本気で向き合いたいという思いから就労の枠を絞り、少しづつ受け入れの幅を増やしているという状態だった。
そんな中で、コーヒーに特化した就労移行支援を展開しているCOOON WORKSと提携を測り、より多くのダウン症の方々の受け入れを実現できると考え、今回のダウン症の方に特化した就労支援コースを開設する運びとなった。

取り組みの概要と支援方法
本コースでは、HICARU COFFEE ROASTER(谷町六丁目)、HICARU COFFEE STAND Osaka Izumi(和泉中央)での就労を目指すコースになっている。
株式会社ORCaとの連携により、就労移行支援から実際の一般就労までの道筋を一気通貫して行うことが実現した。
COOON WORKSでは、実際にHICARU COFFEE ROASTERで就労するまでのコーヒーの基礎知識やコーヒーのドリップなどのレクチャーを行う。カフェで実際する業務を細かく分けて、段階ごとに丁寧に指導し、ダウン症の方々が技術のステップアップができるようなカリキュラム設定になっている。
一般就労を目指す一歩手前の取り組みとして、コーヒーに対する座学や接客、ホスピタリティなどを就労移行支援の枠組みの中でCOOON WORKSで学び、HICARUの実店舗でエスプレッソマシーンの操作やスイーツの開発などのより専門的な内容を実践ベースで学ぶ。2年間でカフェでの就労の基礎ができるようになるまでを全力でサポートする。

豊かな選択肢のある障害者就労支援の形を創っていくべく活動しているので、興味を持ったらいつでも連絡して欲しいとのこと。また、ダウン症の方で是非バリスタとして共に成長していきたいという方にもぜひ連絡をして欲しいとのことだった。

△障害者就労支援施設「COOON WORKS」のスタッフ・内観
【会社概要】
社名:COOON WORKS株式会社
所在地:〒550-0005 大阪市西区西本町1丁目14-24メゾンサンライズ201
代表者:代表取締役 鎌田亮太朗
事業内容:就労移行支援事業・就労継続支援B型
公式HP:https://cooon-works.com/
社名:株式会社ORCa
所在地:〒531-0041 大阪市北区天神橋7丁目15-5 好きやねん大阪ビル5F
代表者:代表取締役社長 山中 英偉人
事業内容:カフェ運営事業、イベント事業
公式HP:https://orcainc.jp/