【敗北宣言】アメリカ大統領選挙を決定づける歴代敗北者たちの演説

敗北宣言がなぜ重要なのか

「4年に1度」と聞いて何を思い浮かべますか。

オリンピックでしょうか。閏年でしょうか。

しかし、間違いなくアメリカ人にとって最も大切な4年に1度は大統領選挙でしょう。

2020年11月3日(現地時間)にアメリカ大統領選挙の投票が行われました。

選挙の決着を象徴するのが敗北宣言です。

負けを認めた候補者が相手へ電話をかけその旨を伝え、さらに公の場でスピーチをするのが慣例となっています。

アメリカの大統領選挙は候補者の「敗北宣言」を受けて決着がつくのが通例です。

大統領選挙に敗れた候補者たちの「敗北宣言」を振り返ります。

クリントン氏「ガラスの天井は破れなかった」

2016年の大統領選挙に敗れた民主党のヒラリー・クリントン氏、ニューヨークのホテルで敗北宣言をしています。

アメリカ合衆国史上初の女性大統領が誕生するのか注目されましたが、あと一歩のところでドナルド・トランプ氏に敗れました。

以下、演説の内容の抜粋です。

本当にありがとうございました。

昨夜、私はドナルド・トランプを祝福し、私たちの国を代表して彼と共に働くことを申し出ました。
彼が全アメリカ人のために大統領として成功することを願っています。


私たちが望む結果ではありませんでしたが、努力の結果であり、私たちの価値観と展望のための選挙に勝てず残念に思います。
私たちが共に戦った、広大で、多様で、創造的で、活気に溢れた選挙戦に誇りと感謝を感じます。
国民のためにはアメリカの代表(候補者)となれたことは私の人生の最大の名誉の1つです。


(中略)


アメリカは想像以上に大きく分断しています。私はまだアメリカを信じています。
私たちはこの結果を受け入れ、未来に目を向けなければなりません。
ドナルド・トランプが私たちの大統領になります。


(中略)


私は信じるもののために戦ってきました。
そこには成功も挫折もありました。
正しいことのために戦うことは価値があるということをどうか信じ続けてほしいです。


初の女性大統領という最も高くて硬い「ガラスの天井」はまだ打ち破れていませんが、私たちが考えているより早く、いつか誰かがその天井を破ってくれるでしょう。

クリントン氏が敗北宣言 「ガラスの天井 誰かが破る」(日本経済新聞)
アメリカ大統領選挙2016(NHK)

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2008年 オバマ氏に負けたマケイン氏

共和党マケイン氏は、2008年の大統領選挙でバラク・オバマ氏に敗れました。

際のスピーチで、初のアフリカ系アメリカ人の大統領の誕生を祝福し、支持者たちに協力を求めています。

オバマ氏を祝福し、この国の繁栄のために次の大統領に善意を送ります。
異なる意見を持ちながらも譲り合い、妥協点を探して協力してください。

どんな違いがあっても、私たちは皆アメリカ人です。

(中略)

今日、どんな夜よりもアメリカ合衆国への愛を強く感じています。

また、私とオバマ議員どちらを支持していたとしても、分け隔てなく、国民ひとりひとりへの愛を感じます。
私にとっての昨日までの対立相手であり、私の大統領となる人に、神のご加護を祈ります。

マケイン氏は32年間議員を続け、2018年になくなりました。

アメリカ大統領選挙:敗北宣言、かくあるべし。(YAHOO! ニュース)
ジョン・マケイン氏の敗北宣言、時を超えて話題に。「どんな違いがあろうと、私たちは皆アメリカ人」(2008年大統領選)(HUFFPOST)

1980年 カーター氏「民主主義を讃える」

1980年、現職で民主党のカーター大統領が共和党のロナルド・レーガン氏に敗れました。

カーター氏は、自由意志で代表を選べるアメリカの民主主義を「国民が自分たちの意思によって選ぶことができる」と賞賛しました。

この結果が辛くないということはできません。

しかし、アメリカの人々が決めたことを私は受け入れます。
次の4年間のリーダーを自分たちが自由に選ぶことができるこのアメリカ合衆国のシステムに、謝意しています。

私はレーガン知事(当時カリフォルニア州知事)に電話をかけ、彼の素晴らしい勝利を祝福しました。

1960年 ニクソン氏「ケネディ大統領のために団結しよう」

民主党のジョン・F・ケネディ氏に敗れたリチャード・ニクソン氏(共和党)も記憶に残る敗北宣言をしています。

このままいけば、時期大統領はケネディ氏です。
我々は、選ばれた人の後ろで団結しましょう。

私はケネディ氏を心から支援します。

この名演説をしたニクソン氏は8年後、大統領選挙で当選を果たしています。

敗北宣言の起源は?

初めて相手に通信手段を使って敗北を相手に直接伝えたのは、1896年の大統領選挙で敗れたブライアン氏です。

当時はまだ電話は主流でなかったため「電報」という形で敗北の胸を伝え、勝者のマッキンリー氏を祝福しています。

ジョーンズ議員から、マッキンリー氏の勝利をを聞きました。祝福の言葉を早く伝えたいと思いました。

以来、敗れた候補が勝者(次期大統領)へ敗北を認めるのが慣例となっています。

初のテレビ中継での敗北宣言

科学技術が発達すると、時代の変化に合わせて通信手段も変わっていきました。

電報からラジオへ、ラジオからテレビへと変わっていきます。

最近では各テレビ局がTwitterやFacebookなどのSNSを使って速報を伝えています。

ちなみに、敗北宣言がはじめてテレビ中継されたのは、第二次世界大戦後の1952年のことです。

アイゼンハワー氏に敗北したスティーブンソン氏はこのような敗北宣言をしています。

アメリカ国民は決定を下しました。
私はその結果を喜んで受け入れます。

投票日まで激しく闘うことが伝統です。また、国民が結論を下したら闘いを終えるのも、同じく伝統なのです。

2020年大統領選挙の敗北宣言は?

2020年の大統領選挙では、民主党のバイデン氏が過半数の選挙人を獲得し勝利したと伝えられています。

しかし、トランプ大統領が不正投票が行われた可能性に言及し、敗北宣言はまだありません。

法廷での争いとなりどのような結果が待っているのでしょうか。

また、その場合敗北宣言はどちらの候補がするのでしょうか。

アメリカ大統領選で敗者は何を語ったのか 歴史に残る「敗北宣言」を見る(BuzzFeed News)

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大人気ドラマの予言?合衆国憲法修正第12条

大人気ドラマの予言?合衆国憲法修正第12条

※本記事はドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のネタバレを含みます

2020年の大統領選はいよいよ佳境に入りました。今回の大統領選挙が異例なのは、11月3日の投票日の直後に結果がわからないかもしれないという指摘が各方面からあることです。
今回の選挙は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くの郵便投票が見込まれています。その郵便投票の集計の混乱により、場合によっては法廷闘争に持ち込まれる懸念が高まっているのです。

ドラマでは・・・

2017年のNetflixドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」シーズン5でも大統領選挙の混乱が描かれていました。
この作品は、主人公の下院議員フランク・アンダーウッドが手段を選ばす大統領までのぼりつめていく政治ドラマで、オバマ前大統領安倍前首相もファンという、世界的人気作です。

シーズン5では、大統領選挙が描かれます。

主人公のフランク・アンダーウッド大統領(民主党)は、大統領選挙で共和党のイケメン候補コンウェイに負けそうになります。
そこで、フランクは、テロの脅威をでっちあげ、いくつかの州での11月の一般投票を中止に追い込んだのです。

大統領選挙の仕組みをおさらいすると、11月の投票日は一般国民が選挙人を選ぶ投票日にすぎません。
選ばれた538人の選挙人は12月の選挙人投票に臨み、そして、その選挙人投票で過半数の270票を得た者が大統領となります。
通常は、11月の投票日の直後に、どの候補がどのくらいの選挙人を獲得したかがわかるので、この時点で我々も次期大統領が誰なのかを知ることができます。

しかし、このドラマでは、テロでっちあげにより選挙人を選べない州が出てしまいました。つまり、12月の選挙人投票までに選挙人が決まらない事態になったわけです。当然、誰も過半数の270票を得ることができません

そこで、このドラマでは、まず合衆国憲法修正第12条が適用されます。

修正12条にこう書かれています。

大統領として最多数の投票を得た者の票数が選挙人総数の過半数に達しているときは、その者が大統領となる。過半数に達した者がいないときは、下院は直ちに無記名投票により、大統領としての得票者一覧表の中の3 名を超えない上位得票者の中から、大統領を選出しなければならない。但し、この方法により大統領を選出する場合には、投票は州を単位として行い、各州の議員団は1票を投じるものとする。この目的のための定足数は、全州の3分の2の州から1名または2名以上の議員が出席することを要し、大統領は全州の過半数をもって選出されるものとする。

つまり、選挙人投票で誰も過半数を得られなかった場合は、各州1票の下院投票が行われるのです。

そこで、フランクは下院投票に臨むのですが、どうやら下院投票でも負けそうなので、なんだかんだあって、違う方法で再選されることになりますが、そこはドラマはご視聴くださいということで割愛させていただきます。

郵便投票による混乱

さて、ここまではドラマの話なのですが、今回の大統領選挙では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う郵便投票の増加、そして、その郵便投票の集計をめぐる混乱が予想されています。場合によっては、法廷闘争に持ち込まれる可能性も十分にあります。

もちろん、法廷闘争が選挙人投票までに決着がつく可能性もあれば、各州の州議会が独自に選挙人を選ぶ可能性もあります。その場合は、12月の選挙人投票で、270票を獲得した候補が大統領になります。

しかし、12月の選挙人投票までに選挙人が選ばれなければ、修正12条の出番です。

2000年の大統領選挙に伴う裁判では、12月12日に連邦最高裁が判決を言い渡し、翌12月13日に民主党のゴア候補による敗北宣言が行われたことにより、選挙人をめぐる争いに決着がつきました。12月18日に行われる選挙人投票のわずか5日前の決着でした。

今回の大統領選の選挙人投票は、2020年12月14日です。もし、この日までに法廷闘争の決着がつかなければ、下院の出番となります。

もし、今回、修正12条に伴う下院投票が行われるとしたら、どうなるのでしょうか。実際に下院投票を行うのは、11月に選ばれる新しい下院議員たちですが、とりあえず現在の下院の情勢をもとで確認してみましょう。
現在の下院は、民主党が232議席共和党が198議席です。普通に考えれば、バイデン候補が勝ちそうですが、修正12条をもう一度見てみましょう。

「但し、この方法により大統領を選出する場合には、投票は州を単位として行い、各州の議員団は1票を投じるものとする。」

各州1票なのです。人口が多かろうと少なかろうと、1票です。
例えば、カリフォルニア州は4000万人以上の人口を抱え下院議員を52人送り込んでいます。そのうち、45人が民主党で7人が共和党なので、バイデン候補に1票入るでしょう。一方で、アラスカ州は人口70万人ほどで、下院議員を1人送り込んでいます。その1人は、共和党員なので、トランプ候補に1票入ることになるでしょう。

このような、各州1票のシミュレーションでは、共和党が26対22で過半数を得ているそうです。(注1)なので、もし今回の大統領選とともに行われる下院選が現在と同じような結果になれば、トランプ候補が下院投票で大統領に選ばれる可能性は大いにあるのです。

最後に

当然、このような混乱は、さらなる分断、場合によっては流血をもたらす恐れがあります。ハウス・オブ・カードのような大混乱は、ドラマの中だけで楽しみたいものです。
大きな混乱なく、平和的に次期大統領が選ばれることを強く願います。

https://atomic-temporary-151149301.wpcomstaging.com/2020/09/23/primeminister/

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日本人があまり知らない大統領選挙の仕組みと共和党と民主党の派閥

日本人があまり知らない大統領選挙の仕組みと共和党と民主党の派閥

大統領選ってどんなしくみ?

アメリカ大統領選挙は、有権者である18歳以上のアメリカ国民が大統領を直接選びます。しかし、総得票数で勝者を決めるわけではありません

実際2016年のアメリカ大統領選挙は民主党のヒラリー氏が共和党のトランプ氏より300万票近く上回る票を獲得していますが、しかし、勝利したのはトランプ氏でした。これはトランプ氏がヒラリー氏より多くの「選挙人」を獲得したからです。

投票は州ごとに行われ、その州の人口ごとに「選挙人」が割り当てられます。その総数は538人です。つまり当選には270人の「選挙人」が必要になってきます。有権者はそれぞれ共和党の候補か、民主党の候補かを決めます。その票は州ごとに集計され、票数に応じてその州がもつ選挙人が、いずれかの候補の持ち分に。ほとんどの州では、最も多く得票した候補がその州の選挙人全員を獲得。メイン州とネブラスカ州の2州は、得票率で選挙人を配分します。

今回の大統領選挙は共和党のドナルド・トランプ大統領、野党民主党ではジョー・バイデン氏が指名され、激しい攻防が繰り広げられています。

アメリカは、共和党と民主党の二大政党制でその2党から大統領が選ばれます。これからはその2党を詳しく見ていき、党の中での様々な考え方や立場についても見ていきたいと思います。

共和党ってどんな政党?

ドナルドトランプは、共和党。

共和党は、減税自由市場資本主義経済規制緩和などの保守的な経済政策と、軍事費の増加や銃の権利中絶の制限移民の制限などの保守的な社会的価値観に基づく政策を掲げる政党です。

支持層は、中西部や南部の白人層やキリスト教保守派、ユダヤ系の組織などです。

共和党は、これまでにリンカーン大統領やアイゼンハワー大統領やニクソン大統領、ブッシュ大統領など19名の大統領を輩出しています。

党のシンボルは「象」で、由来は、1860年にリンカーン大統領が党の強さを象徴をするために「象」を新聞に掲載したのが最初とされます。イメージカラーは、「赤」です。共和党は、別名「GOP=Grand Old Party」とも呼ばれています。

 

共和党は、大きくわけて、5つの立場があります。

保守強硬派

米国第一主義で、国際協調よりも単独行動で、米国の主権を守ることにこだわります。

1980年代のレーガン政権を機に浮上してきました。

 

新保守主義(ネオコン)

自由主義や民主主義を重視してアメリカの国益や実益よりも思想と理想を優先し、武力介入も辞さない思想です。

保守強硬派より使命感が強いです。9.11後のジョージ・W・ブッシュ政権で中心的な役割を果たし、イラク戦争を主導しました。

 

孤立主義

国際強調や同盟には否定的。排外主義的で第二次世界大戦に参加するのが間違えだったと考えています。

伝統的に共和党に根強く、現在は移民の受け入れに強く反対しています。

 

リアリスト(穏健派)

国益や勢力均衡に基づく現実主義。

ニクソン政権及びフォード政権で大統領補佐官を担ったキッシンジャーなど。現在は、共和党内での影響力は、低下しています。

 

宗教保守派

キリスト教の信念に深く根ざし、伝統的な価値観を擁護しています。

現在は、中国の人権問題を強く批判しています。

 

民主党ってどんな政党?

バイデン候補は、民主党。

同姓愛の容認銃規制中絶の容認国際強調などリベラルな政策を掲げている政党です。

大都市が集まる東海岸や西海岸などの農業従事者や労働者階級及びカトリック教徒や民族的マイノリティー(黒人、ヒスパニックなど)に支持をされています

党のシンボルは「ロバ」で、由来は民主党で初めての大統領アンドリュー・ジャクソン大統領が「Jackson」の名前から、「Jackass=ロバ(のろま、間抜けを意味する)」と揶揄されたジャクソン大統領は逆手に取り自分のポスターに使ったのが始まりだそうです。

イメージカラーは、「青」です。民主党支持者が多い州を「Blue state=青い州」と呼ばれています。

 

民主党は、大きくわけて、3つの立場があります。

左派

反戦派とも呼ばれています。環境保護や富裕層に対する増税などを掲げています。

現在では、サンダース氏などが有名です。

穏健派

中道派とも呼ばれています。武力行使も必要に応じて、認めています。

クリントン政権やオバマ政権で中核を担いました。バイデン氏もその1人です。

リベラル・ホーク

インテリ肌の人が多く、党内では少数派の介入論を強く主張しています。

他国への武力介入に積極的。

さいごに

大統領選の仕組み、民主党と共和党そしてその中の派閥について理解して頂けたでしょうか。この記事を読んで、少しは大統領選挙に興味を持って頂けたら幸いです。

最後までありがとうございました。

https://atomic-temporary-151149301.wpcomstaging.com/2020/09/30/dpfp/

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【アメリカ大統領選挙】5分でわかるバイデン氏の政策

キーワード解説:ジョー・バイデン

本名:ジョー・バイデン

経歴

出身:ペンシルヴァニア州スクラントン

出身校:デラウェア大学、シラキューズ大学

前職:弁護士

所属政党:民主党

政治家としての経歴

アメリカ合衆国上院議員:当選回数6回

2009年〜2017年:アメリカ合衆国副大統領(オバマ政権)

バイデンの生い立ち

1942年、アメリカ東部のペンシルヴァニア州で生まれます。

幼少期より「きつおん症」というスムーズに言葉を発することができない病気に悩まされながら育ちました。
毎日鏡に向かって詩を朗読することで克服したそうです。

学生時代はフットボールに熱中、デラウェア大学入学後は政治学と歴史学を専攻します。

その後シラキューズ大学で法律を学び弁護士となりました。

大学在学中に出会った女性と24歳の時に結婚し3人の子供を授かります。(妻と娘は上院議員となった翌月に交通事故でなくなりました)

1972年に上院議員に当選を果たし、当時幼かった息子を育てながら政界での活動にも励みます。

自身も病気を経験しながらも復帰し、そこから30年以上民主党を支えてきました。

重鎮となった2008年、アメリカ大統領選挙に挑戦します。
(ブッシュ大統領が当選した1988年の大統領選挙にも挑戦していたため2度目の挑戦でした)

当時民主党の代表として激戦を繰り広げていたオバマ氏ヒラリー・クリントン氏を前に苦戦、撤退を表明してオバマ氏の支持を表明しました。

オバマ氏が大統領になると、バイデン氏は副大統領に指名されオバマ大統領の任期満了まで務めます。

2017年、退任直前のオバマ大統領から大統領自由勲章を受賞しました。

中国に対しては?

オバマ政権下では中国への宥和政策がとられたのに対し、トランプ大統領は中国へ高関税を設定し中国が報復で関税を引き上げる状況でした。

直接的な戦闘はなかったものの経済面でお互いに報復しあったこの状態は米中貿易戦争と呼ばれています。

さらには、2020年初頭から全世界へ猛威をふるっている新型コロナウイルスが中国の武漢で発生したこと、香港の一国二制度が脅かされていることから米中に緊張が走っています。

バイデン氏も近年のアメリカが取ってきた対中強硬路線を取る可能性が高いとみられています。

バイデン氏はこれまでの選挙戦で、中国の少数民族や台湾への圧政を批判してきました。

また、歴代アメリカ政権が「あえて明確な姿勢を示さなかった」台湾の問題についても「台湾に対する軍事力行使にわが国が即応することを明確にするべき」としています。

他方では、国際機関に懐疑的だったトランプ政権を批判しています。

バイデン氏は「トランプ政権が国際機関を軽視したことが中国の横暴さを招いた」という考えです。

アメリカ・ファーストではなく国際強調を選択するようですが、「オバマ政権下での対中協調が中国の台頭を引き起こした」との批判があることも事実です。

黒人暴動と人種差別問題

2020年5月、白人警官が黒人男性を射殺したことが世界中で大きなニュースとなりました。

ブラック ライヴズ マターという合言葉で大規模なでもが行われたことで、アメリカの根深い人種差別問題が再燃しています。

バイデン氏は「治安の維持と法律を遵守すべきだ」として過激なデモや暴動を取り締まる姿勢を示すトランプ大統領のを批判し「トランプ大統領が人間の差別的な感情を正当化している一方で、これまで注目されなかったアメリカの構造的な人種差別にも光が当たっている」と述べました。

バイデン氏は抗議活動には賛成で、人種差別とは徹底的に戦うようです。

景気対策

アメリカでは、

共和党は小さな政府(日本の自民党)
民主党は大きな政府(日本の立憲民主党など)

を掲げています。

民主党中道派のバイデン氏は、格差是正を目指し増税を訴えています。

消費税のような一律増税ではなく、年収40万ドル以上の高額所得者を対象に増税する構えです。
(全納税者の1割未満です)

法人税も引き上げる考えを示しており、富裕層や大企業からの税収アップを図り格差是正を見込んでいます。

一方で、法人税を引き上げられた大企業がお金を溜め込んで新規事業の投資や雇用がなくなり、結果的に経済が低迷するのではないかと不安視する声もあがっています。

【日米関係】バイデンと日本

結論から述べますと、バイデン氏の大統領就任で日米関係がどうなるかは「わかりません」。

アメリカ歴代民主党政権は「国際協調」の傾向があります。

日本の視点から考えると、日米同盟を特別視するよりも世界の情勢を見た上で日本との関係を構築していこうとする思想ともいえるでしょう。

戦後75年を迎え世界の情勢が目まぐるしく変化し利権も複雑に絡み合う中で「アメリカの最大の同盟国は日本だ」と断言することは容易ではありません。

トランプ大統領と安倍前首相は良好な関係を築いていたことから、バイデン大統領の誕生は日米関係に悪影響を与え、中国のさらなる脅威をもたらすのではないかとの意見があります。

対して「トランプもバイデンもさほど変わらない」との見方もあります。

アメリカが世界を圧倒的に引っ張る存在でなくなっている今、政治思想が異なる、ましてや人権問題で糾弾されている中国をバイデン氏も無条件で受け入れる可能性は極めて低いとされています。

「なってみなければわからない」というのが結論です。

「バイデン大統領」誕生なるか

目下、アメリカ大統領選挙が行われています。

テレビ討論や候補者、支持者のSNSも連日盛り上がりを見せています。

「国家元首」を直接投票で決めるアメリカ大統領選挙(厳密には違いますが)は2年前から政党の代表者を決める程大規模なもので、アメリカ国民にとってはお祭りのようなものです。

大統領の権限が非常に強いアメリカは、トップが変わると様々なことが変わります。

アメリカ国民の決断が世界中に影響を与えることは間違えありません。

トランプ大統領続投かバイデン新大統領の誕生か、世界中が注目しています。

https://atomic-temporary-151149301.wpcomstaging.com/2020/10/22/trump/