日本人の死因一位・がん治療について解説【5分で分かる】

がん細胞は、通常の細胞が変異し体内を攻撃するものをいいます。三大疾病と言われ多くの人が患っています。がん治療には保険が適用され、3割の自己負担で済みますが、時間とお金が多くかかります。

キーワード解説:がん治療

三大疾患!がんを知る

がんって何?

身体を構成している細胞は、「分裂」「増殖」を繰り返し、寿命を迎えます。

通常であれば細胞が老化や欠損などで死滅するとき、新しい細胞がそれに置き換わります。

しかしながら、遺伝子に変異が生じ、常に細胞分裂を起こして増殖していきます。

がん細胞には寿命がなく、常に増殖を繰り返すため、常に栄養を必要とします。

こうして体内を攻撃するのが「がん」です。

がん治療にかかる費用って?

実際のがん治療にいくらくらいかかるのでしょうか?

健康保険が適用されると、3割が自己負担になりますが、大体の目安を見ていきましょう。

手術をした場合

がんが小さい内の早期の手術であれば、その分費用が抑えられます。

費用は手術部位やその内容、どのような手法で行うかによってかなり開きがあります。

たとえば胃がんの手術の例で30万円前後、胃の一部を切除するような大がかりなものでは130万円程度です。

化学療法の場合

抗がん剤ホルモン剤を使用した治療です。

基本的に化学療法が一般ですが、化学療法で行う場合が体の負担が大きいです。

費用は100万円ほどになります。

放射線治療の場合

がんに向けて放射線を照射し、がん細胞を破壊しようとする治療です。

放射線治療は体の負担は小さいですが、小さながんに用いることが一般的です。

費用としてはおおよそ60万程度になります。

先進医療

先進治療については保険が適用されないため高額です。

数百万から数千万円以上までピンキリです。

時間とお金がかかるがん治療

がん治療が高額なのはさることながら、多くの時間も費やされます。

手術であれば2、3週間の入院が必要ですし、化学療法は1カ月・2カ月単位で行われます。

がん治療に時間がかかり出費が大きくなると同時に、仕事ができず収入も削られてしまいます。

がんは誰が患うかわかりませんのでしっかりとした備えをしておきましょう。

まとめ

高齢化社会に入っている日本では、がんは三大疾病と言われるほど多くの人が患います。

がんは最早国民病と言っていいかもしれません。

自分や身内、近い人ががんを患う可能性はとても高いのです。

そのためにがんに対する備え・知識をしっかりと持っておきましょう!

【5分でわかる】認知症とは?

キーワード解説:認知症

日本の慢性的な高齢化社会の中で、認知症患者は増えています。認知症が原因で起きる問題も、今日注目を浴びるようになってきましたが、あまりこの認知症について知っている人は少ないのが現状です。今回は、そんな認知症について概要から原因・種類や治療薬についても解説していきます。

認知症とは?

認知症とは、老化によって脳の神経細胞が破壊・減少し、物忘れが激しくなる忘れたことを自覚できない判断能力が低下などの症状から、日常生活が正常に送れない状態のことです。

認知症の原因と種類

慢性的に続く高齢化社会の中、認知症患者は増え続けています。その原因から種類を見ていきましょう。

認知症の原因

認知症には2つの要因に分かれます。

変性性認知症

全体の約70%がこれにあたります。

脳の神経細胞が変性・減少する事で発症する認知症です。

アルツハイマー型認知症が約50%を占めて、他に、レビー小体型認知症が20%、他には、前頭側頭型認知症が有名です。

脳血管性認知症

全体の約20%がこれにあたります

脳血管障害が原因となって発症する認知症です。

その他の認知症として全体の約10%を占めています。

脳外傷や脳腫瘍、脳炎等が原因となって発症する認知症です。

三大認知症

アルツハイマー型認知症

脳にアミロイドβやタウというタンパク質が塊となって凝集し、シナプスを死滅させる事が原因です。

唯一治療薬が存在する認知症です。

脳血管性認知症

脳血管障害(脳梗塞や脳出血の多発)が原因で、血圧のコントロールや糖尿病・脂質異常症の治療が重要になります。

レビー小体型認知症

大脳皮質に現れるタンパク質の塊「レビー小体」が原因ですが、大脳皮質にレビー小体が蓄積される理由は解明されていません。

進行性の機能低下と幻視、パーキンソニズム(振戦、筋肉の固縮、緩慢動作、歩行障害などの症候のうち少なくとも2つの症候を発現)があります。

病初期にはアルツハイマー型認知症との鑑別が困難なことがあります。

認知症患者の推移

高齢者の約4人に1人が認知症の人又はその予備群と言われています。

高齢化の進展に伴い、認知症の人はさらに増加 2012年に462万人(約7人に1人)⇒ 2025年に約700万人(約5人に1人)にのぼると言われています。

これからの方針として、認知症の人を単に支えられる側と考えるのではなく、認知症の人が認知症とともによりよく生きていくことができるような環境整備が必要です。

認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)の概要

認知症の治療薬は?

治療薬ですが、これはアルツハイマー型認知症の進行遅延を目的とするものです。

・アリセプト

・イクセロンパッチ

・リバスタッチパッチ

・レミニール

・メマリー

コリンエステラーゼ阻害薬と、NMDA型受容体阻害薬と呼ばれるものの2つです。

「認知症を受け入れられる社会」を作っていく必要がある

認知症高齢者に合わせた地域の実現には、国を挙げて取り組んでいく必要があります。

認知症への対応は地域社会で協力しつつ、社会全体で共有していかなければなりません。

認知症への対応は今や世界共通の課題です。