総理はいつ総理になるのか?

総理はいつ総理になるのか?

今の日本の総理大臣が菅義偉さんであることは、ほぼ全国民が知っています。

「では、いつ菅さんは総理大臣になったのでしょうか?」

「16日じゃないの?」という人もいますが、16日の朝9時の時点では安倍総理が閣議を開いています。

21時46分には菅総理が閣議を開いているので、この12時間のうち、どこかの瞬間で総理大臣が入れ替わってる!のです。

実はある瞬間に総理は交代しているのですが、マスコミもそこに重点を置いた報道をしていないので、「なんとなく、ぼんやりとヌルッと総理が変わっている」という印象の人も多いと思います。

では、いつ、どの瞬間、総理が交代したのか、確認していきましょう。

9月14日

9月14日、都内のホテルでは、自民党総裁戦の投開票が行われていました。

「菅義偉君をもって、当選者と決定致しました。」

野田毅選挙管理委員長が選挙結果を読み上げ、自民党の新総裁に菅さんが選出されました。
この日、Twitterなどでは「もう安倍総理じゃなくて、菅総理になったんだね。」といったようなコメントもありましたが、自由民主党という政党の総裁が菅さんになっただけで内閣総理大臣は安倍さんのままです。

9月16日午前

16日午前9時すぎ、首相官邸で閣議が開かれました。この閣議で、全閣僚の辞表を取りまとめて、内閣総辞職を決定しました。7年8ヶ月にわたる安倍内閣、最後の閣議となりました。

ということで、この閣議決定をもって、安倍内閣は総辞職しました。

そして、国会法に基づき、国会に内閣が総辞職したことを通知し、その後、国会において内閣総理大臣指名選挙(首班指名)が行われる運びとなります。

ここで
「え、じゃあ、総辞職してから新しい総理大臣が就任するまでは、総理大臣はいないの?」
「もし、総辞職後から新総理大臣誕生までに大地震とかあったらどうなるの?」
という疑問を持たれる方がいるかもしれません。

ご安心ください。実は総辞職した後も、新しい内閣ができるまでは、総辞職した内閣が引き続き仕事を行います。(この場合は安倍内閣)

これを職務執行内閣と言います。総辞職をした安倍総理はこの日の昼過ぎに、花束を受け取り、官邸を後にしましたが、もし、この直後に大地震があれば、官邸に引き返し、安倍内閣が対応にあたったと思います。

ということで、16日正午の時点では、安倍内閣は総辞職したけれども、今の内閣は安倍内閣で、今の総理は安倍総理という状態です。

9月16日午後

16日の13時から、衆議院本会議で総理大臣指名選挙が行われます。

13時45分ごろ、事務総長が結果を読み上げます。「菅義偉君314、枝野幸男君134、片山虎之助君11、中山成彬2、小泉進次郎君1」

小泉進次郎君1に議場がややざわついた後、大島議長に声が議場に響き渡ります。
「右の結果、菅義偉君を衆議院規則第18条第2項により本院において内閣総理大臣に指名することに決まりました」

万雷の拍手の中、菅さんは立ち上がり、お辞儀します。

25分後の、14時10分頃、参議院でも菅さんが指名されます。この瞬間、国会は菅義偉さんを次期総理に指名したということになります。
この瞬間から後のテレビ番組では、「菅首相」というテロップが表示されたり、「菅総理は〜」といったナレーションが流れることも多々ありました。

しかし、厳密には、まだ現時点での総理大臣は安倍総理です。なぜなら、まだ菅さんは総理大臣に指名されただけで、「任命」はされていないからです。

ということで、誰かが総理を任命しなければならないわけですが、まあ普通に考えて、内閣総理大臣を任命できる方は、お一人しかいません笑

17時45分すぎ、菅さんの姿は皇居にありました。

宮殿松の間で、菅さんは天皇陛下の前に進み出て深々と頭を下げます。そして、陛下は菅さんに「内閣総理大臣に任命します」とお言葉を述べられました。この瞬間、菅さんは総理大臣となりました。
天皇陛下による総理任命式のことを親任式と言います。

ということで、親任式がおこなわれた令和2年9月16日の17時45分ごろ、安倍総理から菅総理に交代したのでした。

最後に

アメリカの映画やドラマを観ると、「大統領誕生」のシーンは数多くの作品で描かれています。

聖書に手をおいての宣誓です。

“I do solemnly swear that I will faithfully execute the Office of President of the United States, and will to the best of my Ability, preserve, protect and defend the Constitution of the United States. So help me God.”

だいたい、死ぬほどカッコよく演出されるので、「ああ、この瞬間から、彼(彼女)は大統領なんだな」とわかります。

一方で、日本の映画やドラマで、総理誕生のシーンはあまり見ません。

親任式は生中継されず、映像としても、国民の記憶に残っているかというと少し疑問です。

私は日本国民ですが、アメリカのドラマや映画で繰り返し観る大統領宣誓のシーンを通じて、アメリカ大統領への関心や、大統領職への敬意を育みました。

やはり、同様に国のリーダー誕生の瞬間である親任式も、テレビの生中継も含めて、より大きく扱っていくことが、大切だと思います。

https://atomic-temporary-151149301.wpcomstaging.com/2020/09/21/suganaikaku/

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野党は、なぜ与党になれないのか

与党であることは間違いなく政策にも選挙にも有利

サイレントマジョリティー

2020年9月、新菅内閣が誕生したが、このときの朝日新聞の世論調査による内閣支持率は、支持するが65%、支持しないが13%という結果になった。

日経新聞では菅内閣の支持率は74%に上り、驚異の支持率を誇る。”反安倍”デモが国会前で展開されている報道をよく見たり、SNS上では「#菅政権の退陣を求めます」がトレンド入りするなど、反体制・反政府的な言葉が目立つ。

そういった声とは裏腹に、驚異的な支持率を獲得した菅政権を見ると、サイレントマジョリティーとノイジーマイノリティが明確化されたように感じる。

当然、菅内閣はまだスタート直後であり、何かを成し遂げたわけではないが、期待感の表れがこの数字なのだろう。

野党はどうだろうか。菅政権に対抗して立憲民主党は「大きな塊」を作ったが、政党支持率は伸び悩んでいる。

毎日新聞の9月17日に行われた政党支持率では自民党が44%で最も多く、15日に新たに結党した立憲民主党は15%、日本維新の会が8%、共産党が5%、公明党が4%、れいわ新選組3%、NHKから国民を守る党が1%、新しく結成した国民民主党が1%だった。

立憲は衆参両院で150人が参加し、新たな野党第1党となったが、菅内閣の内閣支持率を見るに、仮に10月に解散総選挙があったとして政権交代を成し遂げられるとは考え難い。

「消極的自民党支持者も多い」と新国民民主党代表の玉木議員は語る。自民党は支持していないが、立憲民主党はそれ以上に支持していないので、しょうがなく自民党に入れる、という勢力だ。
中道政党として新たなスタートをきった国民民主党だが、その先に見えるのは「ゆ党」であり、日本維新の会と同じ道を辿るのかも知れない。

ゆ党とは、《「ゆ」が五十音で「や(野)」と「よ(与)」の間にあるところから》野党として対立するわけでもなく、与党と連立を組むほどでもない、中途半端な政策方針を掲げる政党を揶揄 した言葉。

(goo辞書より引用)

イデオロギーが日本を変える

近現代を見ると、世界は自由主義陣営と社会主義陣営によって二分されてきた。ソビエト連邦は突き詰めればマルクスとレーニンによって築きあげられ、イデオロギーが国民を熱狂させた。新たな国をつくるには壮大な国家観が必要なのだ。

日本の政治家やその集団に壮大な国家観はあるだろうか。また、どのような国家観が政権交代には必要なのか。

ジャーナリストであり作家でもある門田隆将氏は「いま激突しているのは左と右の勢力ではなく、空想家、夢想家である“ドリーマー(dreamer)”と現実を見据える現実主義者“リアリスト(realist)”である」と語る。

立憲民主党と国民民主党が新たに吸収と分裂を果たしたが、本質はドリーマーとリアリストに分けられたと言えるだろう。日本を変えるのはどちらの陣営だろうか。

与党の優位性を県議会で学ぶ

野党時代の経験を持つ自民党議員がこぞって野党時代の屈辱を語る際、多いのが「役人が来ない」である。
事務所に人が来ない様子に「政権を奪還するんだ!」という熱がこもった。県議会も同様であると思った。

先日、県議会にお邪魔したが、与党自民党の控室はひっきりなしにスタッフが入り込んでいた。与党控室が最も活気があった。
反面、無所属議員の控室はどうだろう。スタッフなど誰も来ない。小さなオフィスの角にぽつんと机と書類が残るばかりである。

与党であるということは政策が反映されやすい。役人が出入りするのは当然のことではあるが、与党に属する方が仕事は成し遂げやすいだろうなと私はその時強く思った。

二大政党から三大政党へ

私はこれから、日本の政治は三大政党へ向かうと思っている。

日本維新の会や国民民主党がそうであるように、「第三極」の選択肢が現れるのではないかと思う。

日本維新の会と国民民主党が手を組むかは未知数だが、第三極の土壌は着々と育まれているのではないかと思っている。

令和の時代を迎えて、新たな政治が展開される。今後の野党陣営には注目していきたい。

https://atomic-temporary-151149301.wpcomstaging.com/2020/09/14/suga/

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