栃木県知事選・宇都宮市長選の選挙割を取材!

栃木県知事選・宇都宮市長選の選挙割を取材!

11月15日に栃木県知事選・宇都宮市長選が投開票日を迎える。そんな栃木県でも、若者の投票率の低下が問題視されている。

今回はその状況を打破するための「選挙割」を企画運営する有志の大学生らにお話しを伺った。

栃木県知事選挙・選挙割実行担当:

yoshieさん

なかしまさん

インタビュアー・Policy編集部:

momota

選挙割について

momota そもそも選挙割はどのように利用するんですか?

yoshie 選挙割は、投票に行って投票済証を貰い、それをお店に見せることによって割引特典をゲットします。けど、こういう流れだとお店側の負担になってしまうので、そうならないように細かいところはお店の方にお任せしています。

m 証明書を持っていけばサービスを受けられるんですね!栃木県知事選ということで、かなり範囲が広いのかなと。栃木県全体のお店が対象なのですか?

なかしま 栃木県全体を目指しています。私たちが住んでいるのが宇都宮なので、(私たちが)知っているお店があるんですが、ちょっと宇都宮を離れるとまだ協力して下さるお店が見つかっていないです。SNSで発信してると、県内でちょっと離れてるお店でも向こうから興味を持って頂いて連絡をくださる方もいます。後一週間くらいしかないですが頑張って増やしていきたいなって思ってます。

m 今だと大体何店舗くらいが参加しているんですか?

y 現在15~20店舗で、確実ではないですが候補としては30店舗ぐらいあります。これから伺って、実際に(ポスター等)貼ってもらえるかみたいなのは聞いていこうと思います。確実に何店舗になるかはまだわからないです。

m これからどんどん増やしていく感じですね!参加店舗は飲食店が中心ですか?

y そうですね。

m 飲食店だと宇都宮は餃子が思い浮かぶんですが、餃子のお店ってあったりしますか?

 私(の担当には)はないぞ!

 私もないです笑 結構、餃子関係ないかもしれないです。すみません笑

m 笑 15から20店舗の中だと、いまだとどういったお店があるんですか??

 それこそ居酒屋さんとかラーメン屋さんとか、結構幅広いです。化粧品屋さんもありますし、地域のフリースペースの方とか、多岐にわたって参加して頂いております。

 あと、献血ルームの方にポスター置いて頂けることになりました!で、何か特典を付けられるかどうかがちょっと分からないので、何か余ってる景品がないか確認するとのことで。

 すごい!

m 特典がつくとしたらどういった内容になるんですか??

 もともと献血ルームって、献血に協力してくれた方にプレゼントを渡すんですね。ハロウィンや大学生の夏休みの時に、学生や二十歳以下、二十代前半で献血した人にプレゼントしてる事ってあるんですよ。なのでそういう感じで、若者に限った話ではないですが、投票に行った人に何かつけられないのかなとちょっと思いまして。お願いするだけならタダだと思い、お願いしました!

m なるほど。そしたら、ポスターを置かせてもらっているんですか?

な 私たちはポスターとパンフレットも作ってて。「投票に行きましょう」って言う。それをとりあえず置かせて頂けるという、約束をしたっていう感じですね!

m 思った以上にいろんな種類の活動をされてる方にお声かけしているなと思いました。

y  私たちの目標として、栃木県知事選挙・宇都宮市長選挙での若者の投票率を向上させたいというのがあります。前回が20%でした。5、60代は50%ぐらいあるのに、20代は圧倒的に少ない。これは課題だなと感じまして。それで2,3週間前ぐらいから同じ大学の後輩や友達にお願いをしてパンフレットを作って、高校や大学に配ろうという考えたのが最初のきっかけでした。

ポスターやパンフレットは、お二人と共に選挙割の活動を行う、まよさん作。

ただ、ポスターやパンフレットを見るだけでは選挙にはなかなか足を運ばないと思ったので、実際に投票済証明書を貰いに行き、その後に何かしらの特典を貰えるといことをやろうと。そうすることでアクションに繋がるかなと思います。主に二つのことをやろうかなというのが今回のこの企画になります。

m 選挙割を企画するのは初めてなんですね。

 そうですね!市で独自にやっているところはあるみたいですが、栃木県というのでは初めてだった気がします。

 結構今いろんな地域で総選挙割をやってると思うんですよ。policyさんでもつくばのセンキョ割実行委員の記事がありましたけど、全国みるとそういう取り組みをやってるところは増えてると思うので、栃木県でもできたらいいよねと思っていました。なんなら栃木県って魅力度ランキング最下位じゃないですか。なので、個人的には、選挙を通じて栃木県全体を盛り上げていけたらいいのかなっていう風に思ってたりします!

 使う側が気になることとして、どんな割引があるかだと思います。割引の内容について、教えて下さい!

y 大田原にえんがおさんという所がありまして。学生がそこのフリースペースを使うのに1日200円かかるんですが、投票済証を持っていけばそれが無料になります。あとは、化粧品屋さんはサンプルが貰えたり。ラーメン屋さんでは味玉プレゼント無料だったり。instagramに載せていて、随時更新していく予定です。こちら側としてもまだ動き始めて2~3日なので、これから更に増やしていきたいなと思っています。

参考:栃木県知事選挙 選挙割キャンペーン公式インスタグラム

m 店舗さんへのお声がけってどうされているんですか?

 なかしまさんどうされてます??

 私ラジオの仕事をしてるんですよ。その繋がりで声をかけてるところと、あと県内にいくつか店舗を持ってる文具屋さんとかがあるんですけど、そういうところには電話をかけてます。本部に電話をかけて。今日ちょっと駄目だったんですけど、今栃木県で4店舗ぐらい持ってる大きめの文具屋さんがあって、ちょっとそこ協力してくれたら嬉しいなと思って電話したんですけど。ちょっと駄目だったので笑
店に直接行くのもあるし、電話をかけるもあるし、あとSNS。instagramでDMを送ってみるとかもあります!

m Twitterの方拝見したんですけど、QRコードでの募集もしてましたよね!

 そうですね!インスタのDMに飛ばしてもらおうかなと思って。でも実際は、なかしまさんの言う通り、私もお声掛けしての方が多いです。お店の側からやりたいですっていうのはなかなかまだ。ややこしいのもしかしたらあるかもしれない。

 ちゃんと説明しないと分かってもらえなそうだなというのは課題に感じてて。インスタで投稿を見ただけとか、Twitterの投稿見ただけで、あれやろうって思ってくれる人は少ないかなと思いますね。

 大学4年間で地域のキーパーソンの方々とつながる機会が沢山あって。今はその人脈を使って、キーパーソンに「お願いします教えてください!」っていう感じでいろいろ教えてもらってるって感じです。

m キーパーソンの方はお店の方である場合もあるし、そうではない場合もあるといった感じですかね。

 そうですね。みやメシ応援隊というのがありまして。宇都宮の二万人の方が見ているインスタメディアなんですが、そちらで飲食店の方とつながる機会があって、その人脈も活かしながらという感じです。

 私もyoshieさんもこの選挙割だけじゃなくて、元々別の活動をしていて。そこでのつながりとか人脈をうまく生かしていけたらいいなって感じます!だよね?笑

 確かに!

m すごいですね!!そんな行動力を持った学生さんってなかなかいない気がするので、尊敬します。
かなり活動的にお声かけ等されているというお話だったんですが、参加する店舗にとってのメリットとかってありますか?
前つくばの方にお話しを伺ったときは、PRの効果があると仰っていました。この記事を見た店舗の方に「選挙割参加してみたい」と思って頂けるといいかなと思うので、もしありましたら是非。

 紹介してもらえるは大きいよね!

 確かに!宣伝のお手伝いもできるかなというのが一点ですね。
ただ、何かをプレゼントするにも、売り上げを削って頂くという側面はあるかもしれません。お店にとっては結構痛手だと思うので、メリットよりデメリットを多く感じる方もいるなと思います。

ただ私たちとしては、未来を考えたときに、若者の選挙率が圧倒的に少ないという問題があり、「これからを作っていく人たちがこれからの社会を考えてない」という状況を変えられるのが一番のメリットだと思います。

お店の人達が投票率を上げようとして学生たちに協力してくれることによって、学生がさらに社会について考えるきっかけになると思います。宣伝効果というのが一番大きなメリットかもしれないですが、未来を良くするための一歩として、協力して頂けないかというのは色んなお店の方に訴えています。

「選挙割」の活動をはじめた理由

m 「選挙割」をされている理由、なかしまさんはどうですか?

 つくばもそうですし、他の地域でやってるのを知って、これ宇都宮でもできないかなと思ったりしたんですよ。自分、結構地元愛が強いので。投票に行ってもらうことで街とかお店の人も盛り上がってくれたらいいなっていう思いがあってやっています。

m yoshieさんはどうですか?

 私も、投票率が上がったらいいなと。
私も元々全然政治には興味がなくて。投票にこないだ行った時も適当に名前書こうかなみたいな笑 選挙って大人がやるもんだなと思っていたんです。

けど、これって栃木の4年間=4年後の自分を決める選挙なんです。なにもなければ4年間になるので。4年後だと私は26歳になって、もしかしたら子供もいるかもしれないし。もしかしたら栃木県で働いてるかもしれないし、まだですが、もしかしたら親が高齢になっているかもしれないし。もしかしたらおじいちゃんおばあちゃんが、みたいなこと考えた時に、今は満足かもしれないけど、4年後にどうなっているかは分からないなと感じて。つらい自分がいるかもしれないなと思ったんです。

今の栃木で子供を産みたいのか、今の栃木で子供を育てたいのか、今の栃木で働きたいのかって考えたときに、今は満足かもしれないけど、未来の自分を守るためにこの選挙に行かなくちゃいけないなと思ったのがきっかけです。

そしてそれを他の人たちにも思って欲しいなと思い活動しています。ポスターは、「守りたい未来を選びに行く」っていうのがスローガンで。確かに変えたい未来はないかもしれないけど、守りたい未来を守るために選挙に行かなきゃいけないって思ったのでこの活動を始めました。

m 選挙割の運営はどんな感じですか?

 始めて間もないので、本当に行動しながら、考えながら動いている状況です。メディアとかにも取り上げてもらうんですけど、「こんなにもメディアに取り上げてもらえるのか!」という。なかしまさん、面白くないですか笑 こんなに反響があるのかって。本当に頑張ったら50店舗とかいけそうだしって考えたときに、大学生が頑張ってるからとかではなくて、「選挙割やってるから選挙行こうかな」っていう未来が見えてきたなという自画自賛とうか笑

 自分の生活がこの一週間ぐらいめちゃめちゃ充実してて。今日この時間は大学の授業があるけど、この時間は空いてるからどこどこの店行こうかなとか、どこどこに電話しようかなとか。おとといは一日中栃木県内のメディアに電話をかけてて。こういう取り組みをしてるんですっていう説明をしに行ったり。テレビ局にも、アポ取らずに行ってしまって。別のラジオ局に行こうと思ってたまたま通った道にテレビ局があったから寄ってみたんです。そこでお話したら「取り上げてあげるよ」って取材の日程とか決めることが出来たりもしました。

「自分達はこういう取り組みをしている」というのも知ってもらいたいんですけど、自分たちと同じように大学生で、社会を変えるために何かしたいなと思ってる人にこの記事を見て頂きたいという思いはあります。

ちょっとの勇気とやる気があれば出来る事ってきっとあると思うんですよね。大学生でもこういうことできるんだよっていうのを知って貰えたらいいなと思います。

さいごに

m さいごに、U25の若者に向けてメッセージがあれば、お願いします!

 私たちの掲げたスローガンが「守りたい未来を、選びに行く」で。現状は満足かもしれない、美味しいご飯を食べれたり、不満なこともないかもしれないですが、これから先を考えた時に「本当に今の社会でいいのか、今の社会で生きて行きたいと思うのか」という事を、考えて欲しいと思います。

今の社会には課題が一杯あります。それこそ同性パートナーシップがまだ結ばれていなかったり。もしかしたら自分の友達が苦しむかもしれないこの社会に生きて行きたいのか。

守りたいものを守る為に、今から未来の事を一緒に考えませんか。

 「政治って難しい」と思っている人もいるかもしれないですが、意外と自分達にとって身近なこともあるかもしれないと思います。栃木県知事選挙なども、自分の住んでいる場所に関わることです。「投票に行く」事を通じて、「自分の住んでいる地域について考える」きっかけにしてもらいたいなと思います。

m ありがとうございました!!

 

 

https://atomic-temporary-151149301.wpcomstaging.com/2020/11/05/2020totigi/

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教育実習で見た「若者」と「政治」の現在地(By Keita)

教育実習で見た「若者」と「政治」

私事ですが先日、公立高校に教育実習に行ってきました。

私の免許は地理・歴史科と公民科なので、実習校では現代社会を教えました。担当した部分は「地方自治」と「選挙制度」!

今回は教育実習で見た、若者の政治や時事問題に対しての関心についてお話ししたいと思います。

地方自治から見えた「若者」と「政治」

まず、私の教えた地方自治の部分では、住民自治に基づいて認められている権利として、「イニシアティブ(住民発案)」「リコール(解職請求)」「レファレンダム(住民投票)」の3つが重要語句として出てきます。

そして、実習先の学校の現代社会の授業では、毎授業、最初に最近見た気になるニュースを発表することになっています。現代社会という教科は、教科書で学んでいることが、まさに今現在進行形で、実際の現実で起こっており、生徒自身の生活と切り離すことのできない教科だと私は思っています。

前置きが長くなりましたが、レファレンダム(住民投票)という語句が出てきた際、ニュースのチェックを課題にしていることもあり、私はひとつの質問を生徒にしました。

「現在(10月15日)、日本でレファレンダム(住民投票)が行われているのを知っている人?」

高校1、2年生、計6クラスでこの質問をしましたが、答えられた生徒は1人だけ。
「大阪都構想という言葉を知っている人?」
と質問を変えても、手を挙げた生徒は10人もいませんでした。

これが現在の「若者」と「政治」の間にある距離です。

もちろん、分かっていたけれど手を挙げなかった生徒もいると思いますし、15~17歳の生徒なので選挙権はありません。しかし、この240分の1(40人学級×6)という数字が、現在の若者、高校生の政治や社会への関心度なのです。(学校の学力レベルは偏差値50よりやや上の中堅校です。)

「若者」と「政治」の間にあるもの

ではなぜ、毎日ニュースで取り上げられている「大阪都構想」という政治的キーワードを大多数の生徒は知らなかったのでしょうか?「若者」と「政治」の間にあるものはなんなのでしょうか?

9月、N高等学校が設立したN高政治部の授業に登壇した麻生太郎副総理は、「若者が政治に関心がないことは、悪いことではない」、「それだけ日本で平和に暮らしているということだ」として、自らが政情不安のアフリカにすんでいた経験から、アフガニスタンなど戦闘が続き、命の危険がある中では政治に関心を持たざるを得ない、政治を気にしなくても安心して暮らしていけるという意味では「政治に関心が無くても平和に生きられる国にいる方がよっぽど良い」述べました。

つまり、関係がないから関心がないのです。

もっと言うと、関係があることを知らないから関心がないのです。

例えば、学校の周りの道が狭くて危ない、また街灯がないので夜になると暗くて危ない。
駅前に勉強する場所が少ないなど、若者の身近にも問題はあるはずです。
しかし、それを政治によって変えられることを知らない、これで仕方がないと受容してしまっているのです。

「若者」と「政治」を近づけるために行われていること

現在、主権者教育として、「私たちが拓く日本の未来」という、総務省と文部科学省が作成した副教材が全国すべての高校生に配布されています。

しかし、私たちと政治がどのように関係しているかの記述は少なく、選挙や政治の仕組みの解説がほとんどであることもさることながら、「フリガナ」がないのです。

選挙には4つの原則があります。そのうちの1つが財産や性別に関係なく選挙権が与えられる「普通選挙」という原則であり、もう1つが人種、性別、社会的身分、門地、教育などによって差別してはならず、一人一票を平等に扱うという「平等選挙」という原則です。つまり、勉強が得意でない生徒も、もちろん主権者なり、この副教材を使うのです。かなり細かく初歩的なところですが、主権者を育てるうえで、いかがなものかと思います。

最後に

私はこの現状に非常に驚いたとともに、危機感を覚えました

「大阪都構想」という言葉の内容は知らなくても言葉くらいは知っているものだと思っていました。

若者の政治参画を促す。これは私たちpolicyが目指していることです。

同じ若者である私たちが、政治の記事を届けることで、政治を身近に感じてもらい、若者の政治参画を促す。自分たちが生きる未来の社会は自分たちで創る。

「若者」と「政治」の距離を少しでも近づけられるよう、アクションを起こしていきたいと、今回強く思いました。

注記)地方公務員法36条および教育公務員特例法18条、公職選挙法第137条を順守し授業を行っております。また、大阪都構想は最新図説現社(浜島書店)にも記載されています。

https://atomic-temporary-151149301.wpcomstaging.com/2020/09/16/makeschool/

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日本が考えるべき現代公教育の3つの問題点

日本が考えるべき現代公教育の3つの問題点

今日は日本の公教育に関する3つの問題点について書いていこうと思います。

シルバー民主主義は若い世代の将来を潰している

日本の教育は問題だらけというのが現状です。

では、具体的にどう問題があるのかということを整理したいと思います。

まず、日本はシルバー民主主義であるという点です。

高齢者扶養率というデータがあります。

このデータは、15歳以上の年代の人口に対する65歳以上の高齢者の人口の比率を表したものですが、2016年のデータでは約44%となっています。

44%は高齢者の人口に占める割合としてかなり大きく、政治家が訴求するには無視できない比率です。

しかも、若い人は投票に行かない上、社会的地位や貯蓄額も低い傾向にあります(組織票や献金に繋がらない)。

結果的に政治家は若い人の意見より高齢者の意見を聞き、予算もそれに応じて配分されるという結果になっているのです

1990年には47兆円だった社会保障給付費は2017年には114兆円に増大しています。

現状、高齢者の生活を安定させるという仕事は政治家にとって最重要最優先のタスクとなっていると言っても過言ではありません。

それに比して教育費は軽んじられ、合計では増加の推移をしているものの日本の公的教育のGDP比は3.47%であり。低い水準となっています。

2017年現在、アイスランドは7.71%、デンマークは7.63%、スウェーデンノルウェーは7.55%と、やはり北欧諸国は高水準です。

また、フランスは5.46%、イギリスは5.54%、ドイツは4.81%、アメリカは4.99%と、日本はG7諸国の中でも低い水準にあるとわかります。

 

このように、日本の公的教育費GDP比は低水準に止まったままで、成長や増税による税収増は教育に全く反映されていないという現状なのです。

 

若い世代がいくら頑張ってもその世代にお金は使われず、お年寄り世代にお金が流れていく構造ができてしまっていると言えるでしょう。

親によって将来が決まってしまう子供達〜教育格差について〜

「親によって将来が決まってしまう子供達」が社会には存在します。

「正確には親の経済状況によって将来の選択肢が狭まってしまう子供達」の事です。

子供の教育にはお金が掛かる

まず私自身の話をしたいと思います。

私は現在親からの支援を頂き、大学に通わせてもらっています。

大学4年間在学するための費用は数百万円

とても今の私に払えるものではなく、小学校の頃から含めれば何千万という莫大なお金・時間・愛情をつぎ込んでくれました。

本当にありがたいです。感謝の言葉がつきません。

しかし、小中までは良いとしても、誰もが高校・大学の何百万円という学費を払えるというわけではありません。

公立高校から公立大学に通っただけでも2000万円以上の養育費(食費等含め)が掛かると言われています。

当然、大学に行けるか行けないかも親の収入に関わってきます。以下のようなデータがあります。

  • 年収200万円以下の場合、大学への進学率は28.2%
  • 年収400万円の場合は43.9%
  • 年収600万円の場合は49.9%
  • 年収800万円の場合は54.8%
  • 年収1000万円以上の場合で62%

2015年 日本労働組合総連合会より

親の年収によって教育を受けられるかどうかの幅も狭まってしまうのです。

学歴によって生涯賃金が変わるという事実

こちらのデータを見てください。

  • 男性の学歴別生涯賃金(退職金)
大学卒 286,532,740円
高専・短大 239,717,440円
高校卒 240,064,980円
中学卒 197,715,080円

※図4 男性の学歴別生涯賃金

 

  • 女性の学歴別生涯賃金(退職金)
大学卒 235,788,500円
高専・短大 201,250,480円
高校卒 184,106,620円
中学卒 148,085,240円

※図5 女性の学歴別生涯賃金

賃金データは厚生労働省・平成28年賃金構造基本統計調査から、

退職金データは平成25年就労条件総合調査から推定

 

『高卒と大卒の生涯年収の差は約5千万円ほど開き、中卒と大卒では8千万円以上の差が開いています。』

NIKKEI STYLE/マネー研究所より引用

その結果は新卒市場に乗れるかどうかや社会的な信用を得やすい等様々な要因によると思いますが、学歴によって生涯賃金が変わってしまうというのは相対的な事実としてあると思います。

親の年収によって子供が高学歴になれるかどうかが決まり、生涯賃金が決まってしまうという負のスパイラルに陥ってしまっているのです。

子供の人生は親で決まってしまう部分がどうしてもあります。

やっぱり稼ぐ事は大事

「人生はお金じゃない」と思うかもしれませんが、お金があるに越したことはないしお金がある人の方が統計的に幸せであることを示す研究結果もあります。

加えて、稼いでくれないともし政府が年金が払えないという事態になった時に生活の保障ができませんし、社会保障を維持を維持するために必要な税収も増えません。

国民の生活は50、60年後に「詰み」になる状態にきているのです。

今からでも、誰でも質の高い教育を受けられるようなシステムを整えなければなりません。

理想論かもしれませんが、やらないと日本は本当に詰んでしまいます

今の教育に必要なことはお金を稼ぐための教育だ

最後は、「今の教育はお金を稼ぐための教育になっているのか」ということについてです。

そもそも教育の目的とは何なのかということから、最適な教育内容はどんなものなのか、について考えて行きたいと思います。

そもそも教育は何のためにあるのか

さて、そもそもの話ですが、教育はなんのためにあると思いますか?

まず思い浮かぶのは「子供達が将来豊かに暮らすため」という目的です。

しかしまた、教育には投資という側面もあります。

教育という投資を受けた子供達が将来労働をする。

そのことによって、親にとっては老後を支えてくれたり、政府にとっては将来の納税者になってくれたりするという側面があるのです。

このようなデータがあります。

  • 大卒者・院卒者一人当たりの費用便益分析(平成24年時点 試算)
費用
(大学・大学院卒業者の公財政への貢献)
2,537,524円
便益
(大学・大学院卒業者の公財政への貢献)
6,084,468円
一人当たり効果額 3,546,944円

上記の国立教育政策研究所の研究によると、日本が大学教育に掛ける1人あたりの費用と便益(税収増加や失業給付額の抑制、犯罪費用の抑制等によるもの)はそれぞれ250万円と600万円になり、差額の350万円は大学教育の社会的効果として示されているのです。

要するに1人が大学に行けば政府は350万円を将来獲得することになります(高卒者と比べ約2.4倍の効果)。

この投資が成り立たなくなれば負債となってしまい、次の若い世代に負担がのしかかってしまいます。

なので、公教育を改善しようとする時は、子供の幸福と同時にどういう教育内容であれば将来の投資になるのかを考えなければなりません。

少なくとも、政府による財政出動や社会保障を維持しなければいけないという仮定がある限りはそうせざる得ないでしょう。

では、お金を稼ぐために必要な事とは何なのか?

お金を稼ぐとは主に仕事をすることです。

つまり、教育の目的をお金を稼いでもらうこととするなら、教育は最低限の教養を得る事と同時に仕事ためにあるべきものなのです。

経営コンサルタントのゲイリー・ハメル氏は、ビジネスにおける能力ピラミッドを以下のように示しています(1が下で6に近く程上になる)

能力ピラミッド

1・従順 最底辺は「従順」。毎日欠かさず出勤して、指示通りにルールや手順すべてに従うこと。
2・勤勉 仕事を途中で投げ出したりせず、優れた成果を出すことに責任をもち、骨身を惜しまずに働く。
3・専門性 知性あるいは個人としての力量。
しかし、こういったものは、インドでも中国でも低開発諸国でも獲得できるので、これから企業が生き残っていく競争力としての源にはならない。
4・主体性 主体性を持った人材は、課題や機会を見て取るとすぐさま行動を起こす。
職務説明書に縛られる指示待ち族とは違い、生まれつき積極性を備えている。
5・創造性 常識に挑戦する意欲を持ち、いつでも素晴らしいアイデアはないかとよその業界の様子を探るような、そんな資質である。
6・情熱 仕事の使命、社会をよい方向に変える手段と捉える姿勢である。
彼らは仕事に自分のすべてを傾ける。

日本人はこれらの能力をどのくらい持っているのでしょうか。

日本人は従順性、勤勉性は異論なく付いていると言えると私は思います。

日本の教育は特に小中で従順さが求められ、大学教育で勤勉さが求められます(ただ、逆に日本人は怠け者だとする意見もあります)。

専門性は微妙です。日本は、専門的な教育は高等学校から行い、大学教育も特に文系では仕事の内容とピントがずれてることがあります。

主体性、創造性、情熱については小中の教育で特に不足していると感じる人は多いです。

日本では基本的にカリキュラム以外のことは教えません。

ディスカッションが少ないため主体性を持って何かを選択することもないし、創造性を持って問題に回答するということは少ない傾向にあります。

説明に従順性、勤勉性、専門性は発展途上国でも得ることができると書いてあります。

発展途上国のように比較的教育レベルが低い国でも確答する能力を身に付ける事ができるということは、先進国の日本で身に付けられるのは当たり前とも言えます。

つまり、日本において、教育では、主体性、創造性、情熱が改善・強化しなければいけない課題と言えるのです。

もちろんこのことは問題とされ、今までの教育界では様々な改善策が練られてきました。

中でも「ゆとり教育」は数々取られてきた近年の教育対策の中で一番賛否が沸き起こったものだと言えるでしょう。

政府の対策「ゆとり教育」

「ゆとり教育」とは、簡単に言うと「個性重視の考えのもと、これまでの追いつき型(詰め込み型)教育の見直し」をしたものです。

要するに先ほどのピラミッドで言う4、5、6の能力(主体性・創造性・情熱)を上昇させるような授業を増やし、学習量や競争性を減らそうという取り組みです。

その結果、ご存知の方も多いと思いますが、「ゆとり教育」がピークの時に日本は国際的な学力が低下しました。

OECDの学力調査(PISA)では正答率が低下し、国際数学・理科教育動向調査 (TIMSS)でも日本の数値は低下しています。

これが批判され、ゆとり教育見直しのきっかけとなったのです。

ゆとり教育は学習量や競争性を緩くし思考力を上げるという考え方ですが、そもそも日本の教育は脱落者が一定数存在するという問題があります。

教育七五三と言い、高校で7割・中学で5割・小学校で3割が落ちこぼれるという現実があるのです(高校までに実に半数以上が落ちこぼれになる)。

日本の教育ではこうした「落ちこぼれ」へのケアができてないにも関わらず、「ゆとり教育」によって学習量や競争性減らしてしまいました。

国際的な学力低下に繋がるのも頷けます。

とはいえ一方で、「ゆとり教育」によって不登校の学生が減ったと言う精神的なメリットや、「国際的なテストの正答率が減ったからと言って学力が低下したと言えるのか」という疑問の意見もあります。

事実、総合的な学習の時間を始めとした思考力や問題解決能力を育ませるための授業や勉強内容を選択科目にしたことがプラスに寄与したのは予想に難くありません。

現在そうした事情を受けつつ、政府は「脱ゆとり教育」「センター教育廃止」などの詰め込み型教育を復活させ、最低限現代に合わせた路線に根ざした教育改革を行なっています。

しかし、政府が変えられることには限りがあり、「子供には〜を学ばせて欲しい」と言う教育関係者、教育委員会、親の意見を聞かねばならず、抜本的に変えられないのは事実です。

今、真剣に教育内容について議論すべき時が来ていると思います。

どんな教育内容が最適か

それでは、どんな教育内容が子供の幸福になり、将来の投資(稼いでくれること)に繋がるのか考えていきたいと思います。

ピラミッドの話に戻りますが、これからの時代ピラミッドにおける3〜6(専門性、主体性、創造性、情熱)の重要性は強まっていきます。

これは明確に数値を出せませんが、日本は仕事に必要なことを学んでいないという点と不必要なことを学んでしまっている部分が多いと思います。

その例を3つ程挙げてみたいと思います。

まず、日本社会は言うまでもなく「民主主義」であり「資本主義」です。

「民主主義」と「資本主義」。つまり政治経済については、公民の高等教育の選択科目で基礎的な理論しか教えられません。

世の中の仕組みを全く知らずに社会に出てしまっているのです。

基本的な社会の仕組みを知らなければ、間違ったことをしても気づきにくくなってしまいます。

次に、ビジネスに必要なこととは何か、意見が分かれますが、ビジネスで重要性が増しているofiiceやプログラミングについて小中で深く教えられることはありません。

これは専門性を強めるために必要なことです。

最後に、古文や漢文などの仕事、ビジネスにおいて必要性のないことも教えられています。

もちろん無駄とは言いませんが、子供の将来を考えて優先順位をつけるということが必要だと思います。

選択科目化あるいは時間量の縮小をすべきなのでは無いでしょうか。

まとめ

以上、今の教育に必要なものは何か、という事を述べてきました。

みなさんは今まで行われた教育改革をどう評価し、日本の教育をどのように変えるべきだと思いますか?

是非、あなたの意見をコメント欄に書いて教えて下さい!

 

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学生と政治のかかわり方〜政治にかかわり始めて感じたこと〜

学生と政治のかかわり方〜政治にかかわり始めて感じたこと〜

自分が政党学生部に入ったきっかけ

僕は、受験勉強を通して、学校教育の非効率なところや教育現場の中で生徒のためになってないことが多いと感じました。
その当初は、学校の教員の実力不足であったり、一般的な感覚を持っていなかったりが大きな原因だと思っていました。

学校教育について調べていくうちに、実際には学校の先生には、あまり権限がなく、上司の先生のいうことを聞くしかない状態や教育委員会や教育委員会事務局の意向に従わざるを得ないという現状があることを知りました。
そのためには、現場からの改革だけでなく、政治からの改革も必要で、両方面からの改革が必要だと感じ、政治に興味を持ちました。

しかし、僕はまったく政治に詳しくなく、支持政党もないという状態でした。
どこか政治の勉強ができる環境を探していたところ、各政党に学生部というものがあることを知りました。政党学生部に入ることにはためらいがありましたが、何党かの説明会を聞いていく中で、学生部員の政治に関する知識の多さを感じ、政治について学ぶには、このような組織に入るのが一番早いのではないかと思いました。
そして、一番活動的なところに入ろうと決めました。

入った時には別にその政党を支持しているわけでもなく、政治に詳しくなって、支持政党が固まってきたらその政党を応援すればいいかなというぐらいの感覚で入部しました。

学生が支持政党を固めるべきか

学生時代には、支持政党は固めずにいろいろな考えを吸収したほうがいいと思っていました。
だから、政党の学生部に参加することにはためらいがあり、偏った意見しか聞かないままに自分の考えが形成されていってしまうのではないかと思いました。
正直、学生部の活動を通して、盲目的にその政党を信じ込み、ほかの意見を持っている人に対して排他的になってしまう可能性も感じました。

僕のようにもともと政治に関心がなかったり、政治に詳しくなかった人からしたら、引いてしまうようなことも多々あります。
学生が政党を支持することはいいことであるとは思いますが、その政党や応援する議員さんに対して、盲目的に応援するのではなく批判的な視点を持って、幅広い意見を取り入れようとする姿勢が大切だと思います。
自分もそのような姿勢を忘れないようにしたいです。

政治活動に参加して

学生部を通して知り合った人に動いてもらい、先日初めて政治活動に参加しました。
ポスティング・ビラ配り・ポスター貼りの交渉・街宣車でのカラスをさせていただいたり、様々なことを経験させていただ来ました。
普通に生活をしていたら、経験することはなかったようなことを経験できました。

政治活動をしてみると一つ一つの活動に一生懸命になっている人たちがいるということにあらためて気づきました。
一つのビラをもらってもらうまでにも何人の人に声をかけているのか、ひとりの政治家が活動するために何人の人がボランティアに入っているかなど実際に経験してみないと分からないこともたくさんあります。

学生のうちに一回は政治活動・選挙活動に参加するべきだと思います。

政治に興味を持つまでは、街宣車の音とかうるさいなと思っていましたし、戸別訪問とかしてくるのうざいなって思っていました。

そのような政治に興味関心がない人の感覚を忘れてはいけないと思います。
例えば、ポスター貼りの交渉の時に、相手が断っているのに無理やり貼らせてもらおうとすることは、その候補者だけでなく、政治全体への嫌悪感を増長してしまいます。
学生だから仕方ないと理解のある政治家さんからは思ってもらえるかもしれませんが、ほかの学生や政治に興味のない人からしたら政治に対する距離感を覚えてしまうことはあると思うので、学生が選挙に没頭することはあまりよくないのかもしれません。

学生と政治のかかわり方は考え続けなければならない

学生が政治に関心を持って、活動することは素晴らしいことであることは否定しようがありません。
しかし、ただ盲目的に政治活動に邁進していくだけでは、学生の政治に興味関心を持ってもらおうということの妨げになったり、若者の政治離れを促進したり、偏った意見に固執したりしてしまいます。

政治に関心のない層の感覚を持とうとすること、違う意見に耳を傾けることは忘れてはならないでしょう。

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あのマリオを超えた!?コロナ禍で「あつ森」が爆売れした理由を分析

「あつまれどうぶつの森」が全世界累計2000万本以上突破!爆発的ヒットの背景にはやはりコロナか・・・?

みんな集まりすぎ!どうぶつの森!

2020年8月6日に任天堂が四半期に1度の2020年4~6月期決算を発表しました。純利益は前年同期比6.4倍の1064億円。営業利益は約5.3倍の1447億円。

なんだか難しい数字が並んでいますが、これらの数字は任天堂のゲームがどれだけ売れて、どれだけ儲かったのかを教えてくれるものです。

今回の決算で任天堂は、バケモノ級の大黒字を叩き出しています。
本当に「あれ?桁間違えてる?」って疑ってしまうほど。

また、「ニンテンドースイッチ」の発売が好評で、3月20日に発売した「あつまれどうぶつの森」に関しては、6月末までに全世界累計販売本数2240万本を記録した大ヒット商品になりました。単純に計算すると「地球上にいる人類のなかで、350人に1人はあつまってる」ということになります。
みんな集まりすぎ・・・。

国内の販売数について見てみると、現在の販売本数はなんと715万本。
ちなみに任天堂で最も売れたゲームソフトである「スーパーマリオブラザーズ(1985年9月13日発売)」の売り上げは681万本。

あつ森はあのスーパーマリオをたった半年で超えちゃったということです!!

あつ森によって、任天堂の歴史が塗り替えられたと言っても過言ではありません。本当に新しい時代にスイッチしちゃいました。
さて、この歴史的大事件の背景もは、やはり「コロナウイルス 」不要不急の外出自粛にともない、「巣ごもり需要」が伸び、結果的に売り上げが伸びたのだと考えられます。

今回はこの爆売れタイトル「あつまれどうぶつの森」がここまでの売り上げになった理由について紐解いていきましょう!

巣ごもり需要とは?

新型コロナウィルスの影響により、家で過ごす時間が増えました。休みの日はキャンプに行くなどの、外出することでストレス発散していた方々にとってはかなり辛い時代です。

もともと、超インドア派の僕も、普段から家にいるのになぜか海で泳ぎたくて仕方ありません。不自由になって初めて自然というものが愛おしくなりました。自分勝手ですね。

外出が出来ずに暇になると、自宅に居ながらでも買い物やエンターテイメントを楽しみたい!と思いますよね?それが巣ごもり需要です。

「あつ森」が売れた理由として、暇だからゲームをしたい!という「巣ごもり需要」からこの売り上げに関係したと思われます。さらにこのゲームの目的は無人島で「暮らす」こと。
キャンプファイヤーを囲ってもよし!海で泳いでも良し!そんな自然を楽しめるゲームなので、上記に僕が述べたワガママをすべて満たしてくれます!

さて、ここからが本題です。
皆さんには今から「任天堂マニア」である僕のあつ森分析結果を報告します。

ゲーム実況動画の影響力

あの春。長い自粛期間で一番することと言えばスマホを触ることでした。
Netflixで映画を見たり、Amazonでネットショッピング。
そして、特にみんなが時間を費やしたのがYouTube観賞だったことでしょう。
youtubeには星の数ほどの動画がありますが、その中でもランキング上位にある「ゲーム実況」はつい見たくなってしまうと思います。子供なら特に!

ただ、実況動画のネックとして、RPGやアクションゲームを見てしまうと自分がプレイした気になって満足してしまい、思ったほどの売り上げが伸びないという話も聞きます。ネタバレも全部見えますからね。

ただし、「あつ森」は違います。無人島のなかでどう “暮らしていく” のかは、プレイヤーによって違ってくるので、実況動画をいくら見ても、実際にプレイしないと得られない体験があると分かってしまうのです。自分の島の地形や一緒に暮らしてくれる住人も違い、最初は苦手な住人が来ても、時間が経つごとになぜか愛着がついてしまうこともあります。

得られるゲーム体験が実況動画でも多種多様。エンディングに関しても、「犬にギターを弾いてもらえば」スタッフロールが流れるので、いわゆる「ゲームとしての終わり」がない。
そして動画を見終えたとき、「僕だったらこうしてみたい!」や「私ならもっと作ってみせるわ!」と妄想を掻き立てられるため、このゲームが欲しい!という考えになるのです。みんなが無人島開拓に目を輝かせますね。

一家に一台から一人一台に

そして、このゲームのポイントは「スイッチ一台につき、住める島が一つ」であるということです。

そして、今回のどうぶつの森は「島クリエイター」という機能があり、これは島に川を作ったり埋めたり、土木工事や崖を壊すことができます。
つまり「島を自分好みに作り上げられる」ということ。これがまた楽しい!

例えば自分の子どもが島をテーマパーク風に改造したら、全国のお母さんは「息子に負けない島を作ってやる!」と思ってしまいそうですね。
家族人数分のスイッチが欲しくなってしまうのもわかります。

任天堂の考え方として「ゲーム機は一家に一台から、一人一台へ」という方針があるのですが、あまりゲームに慣れていない人でも受け入れやすいデザインの「あつ森」はまさに一人一台を狙った作品だったことでしょう。
コロナ自粛の影響で子供だけでなく、お父さん、お母さんもゲームをする時間の余裕が生まれているため、この時期にドンピシャ。世紀の大記録を叩き出したわけです。

みんな集まりたい

ずっと家で自粛していると人恋しくなるもの。友人や家族と会いたくても会えないため、リモート飲み会というものも流行っていますね。
そんな時期にうってつけのツールが「あつ森」でした。

このゲーム最大8人までインターネットを通じて誰かの島に集まることができるのですが、友達と通話をしながら自分の作った島を自慢したり、一緒にイベントを楽しむことで多くの人と集まり、時間を共有することができます。

ただのゲームではなく、家族や友人とのコミュニケーションツールとしても役割を果たしているため、「あつ森」は安全な「人との接触」を実現してくれるのです。

三密が許された世界・・・。それが「あつ森」だったのです。

まとめ


・・・というわけで僕はお金を沢山稼いで任天堂の株を買ってきます。
それでは!

何故日本の若者は政治に興味を持たないのか

何故日本の若者は政治に興味を持たないのか

私も最近まで日本の政治に興味がなかった

よく日本では若者の選挙での投票率が他の国と比べて低いと言われています。主な理由としては、若者が政治に興味が無いことが挙げられています。では何故このような事態になったのか、最近まで日本の政治に興味がなかった私がその理由とそれに対して考える事を書いてみました。

政治は自分の生活に大きな影響を与えない

個人的にはこの気持ちは理解できます。やはり、日本みたいな平和な国だと首相や与党が変わったとしても戦争などが起こる可能性は非常に低いですし、別に政治に参加しなくても日本が劇的に変わる可能性も低いと思います。ですが、消費税が10%に上がったり、職場での人手不足、少子高齢化が進んでいる事などは誰もの生活に影響を与えると思います。また、今流行っているコロナウイルス対策に政治は影響しています。コロナウイルスの影響で収入が減った人は沢山いると思いますが、国や県から十分な支援を受けられましたか?政府のコロナウイルスの対応に満足していますか?コロナウイルスの流行は政治や政策がどれくらい人々の生活に影響を与える事ができるのかを実感する機会だったと思います。ですが、政治家は本来国民の代表です。選挙で投票する事は、自分の意見を表明する事でもあります。「現在の政治が自分の生活に大きな影響を与えないから、政治に興味を持たなくていい」と考えるのではなく、今の自分の生活に更によくする為に政治に参加したり、選挙で投票してみてはどうですか?将来、損や後悔しない為にも。

私の経験

2015年難民危機に対してメルケル首相は難民を受け入れる姿勢を明らかにし、その年だけで100万人の難民がドイツに到着しました。近くの町の建物は避難所になり、当時ドイツに住んでいた私は難民をよく見かけるようになりました。このメルケル首相の決断は人々の生活に大きな影響を与えました。私も政治は他人事ではないと痛感し、以後政治に興味を持つようになりました。このように身近に起きた事をきっかけに政治に興味を持つのはとてもいいと思います。

日本の政党がややこしい

これも理解できます。実際に日本の政党は解党と結党を頻繁に繰り返すので、政党の名前や代表の名前、そして政策などを一々覚えるのがめんどくさいと思うのは自然だと思います。実際に今の政党を見ると、野党の立憲、国民民主、日本維新、れいわ、N国はこの5年でできた比較的新しい政党です。このように日本の政党をややこしくしたのは政治家である一方で、有権者の私達に政治や政策に興味をもってもらう為に結党した政党もいると思います。ですから、今の私達にできることは少しずつ新しい政党について調べる事です。新しい政党だからといって、政策が立派では無いという事でも無いし、政治家としての経験が無いという事でもありません。もしかしたら、新しい政党だからこそ価値観が合う政党が見つかるかもしれません。日本の政党が色々ややこしい事は理解できますが、我々有権者の為を思って解党や結党している政党はいるので、少しずつ政党の政策などについて調べる事で選挙での選択肢が増えるので必ず自分の為になります。

私の経験

私は今まで、日本、アメリカ、ドイツ、イギリスに住んでいて各国の政治情勢などを把握していますが、政党の解党と結党が頻度は日本が断トツに多いです。個人的には何故日本ではこんな頻繁に解党や結党をする理由は分かりませんが、正直に言えば覚えるのが色々ややこしくなるので出来るだけ解党と結党を頻繁に繰り返して欲しく無いです。ですが、恐らく自民党と同じぐらいの力を持つ政党が現れるまでは起こり続けると個人的に予想しています。

政治不信

最近では河井前法相夫妻が参議院選挙で地方議員などにお金を払い、買収した疑いで逮捕されましたが、これまで政府に関する疑惑は沢山あります(桜を見る会、森友・加計問題、IR汚職事件など)。「政治家のスキャンダルが度々起こるから、政治不信になる」と思うのは理解できますが、これまで疑惑がある度に少数の人しか声を挙げなかったから、何にも変わりませんでした。ですが、大勢の人が声を挙げれば変化が起こることが可能だと「#検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグで証明されたと思います。次からは政治不信になる前に、あなたの不満を伝えてみませんか?何か変わる可能性があるかもしれないので。

私の経験

海外では政治家のスキャンダルがある度、不満に思う人は必ず抗議しています。デモに参加したり、請願書に署名したり、様々な方法で自分の不満を表します。また、「何事もやってみなければ分からない」という感覚が海外ではあるので、勝算がない事を諦めがちな日本とは政治に対する大きく態度が違います。今の政治家に対して多少の政治不信はありますが、それに対して何にもしなければ、変化はおきません。だからこそ、私は積極的に自分が思った事をツイッターで発言したり、友達ともそれについて話すようにしています。誰もが思った事を周りから変な目でみられずに訴えれる、そのような社会に日本にもなって欲しいです。

政治は理解しにくい

政治は理解しにくいですが「全て理解していないと政治に参加できない」、という考えは違うと思います。政治は国政だけを指すのではなく、町政、県政など身近な政治もあるので、誰でも参加しやすいと思います。ですが、政治は変わりやすいものであり、「理解するのが難しい」と思うのは分からなくはありません。ですが、政治を理解しようと努力しない限り、政治を理解することはできません。「政治の事が分からないから、政治に参加しない」と決め付ける前に、政治の事を理解するように試みてください。例えば最近ニュースになった政策や政治家の事をヤフーやツイッターで検索してみるなど。このような政治を少しでも理解しようとする姿勢は非常に大切です。政治を全て理解しなくても、いいんです。政治の一部のことに興味を持つだけでも、いいんです。「政治は理解しにくい」と決め付ける前に是非一度政治について調べてみてください。そうすることによって、政治に対する印象は変わるかもしれません。

私の経験

私はドイツに住んでいた頃に難民危機に関心をもち、色々調べていくうちに自然と政治に興味を持ち始めました。政治は理解しにくいところもありますが、わかりやすく解説するメディアや政治家はいるので、政治は理解しにくいとは思いません。海外の友達で政治のことは自ら調べる人が多いので、日本でも将来そうなって欲しいです。

最後に

少し長めの記事になってしまいましたが、一つのことだけでも内容に共感してもらえたなら嬉しいです。近いうちに、どうすれば若者の投票率が上がるのか、という記事を書きたいと思うのでその時も読んでもらえれば幸いです。

https://atomic-temporary-151149301.wpcomstaging.com/2020/07/10/volunteer/