私がレジ袋有料化に賛成する理由

レジ袋有料化とは

2020年7月1日より、全国一律でレジ袋の有料化が始まりました。このレジ袋有料化の目的について経済産業省は「環境の為に一人ひとりのライフスタイルに改革を促す事」だと明記しています。また、日本では一人当たりのプラスチックゴミの廃棄量がアメリカに次いで世界で2番目という事から、プラスチックのゴミを少しずつ減らす目的もあります。

何故レジ袋有料化に賛成するのか

私がレジ袋有料化を支持する主な理由は、今住んでいる英国で同じような取り組みが行われ、成功したと思うからです。 イギリス政府は2015年にプラスチック問題に取り組むために、レジ袋を有料化しました(当時は一枚7円、現在は14円)。その結果、イギリスの大手スーパーで使用されたレジ袋の数を有料化される前の2014年と比べると、およそ90%減少しました(70億5000万袋相当)。

レジ袋の有料化はプラスチック問題を解決しません。ただ、イギリスではレジ袋有料化によって、イギリス人の日頃の行動に変化があり、環境に対する意識が高まりました。環境に対する意識が高くなったことによって、イギリス政府はプラスチック製のストローを禁止したり、ロンドン市内で渋滞税が課せられる範囲を広げるなどのさらなる環境に対する取り組みを発表しています。

このように、レジ袋の有料化によってライフスタイルを見直すきっかけになったり、環境に対する意識が高くなったり、また他の環境への取り組みがより後押しされるような国に日本も将来なってほしいです。

レジ袋有料化の反対意見に対する反論

「ゴミ袋の需要が増える」

レジ袋の有料化によって、ゴミ袋の需要が増えるのは仕方がないと個人的に思います。日本に住んでいないので、どれくらいゴミ袋の需要が増えるのかは想像できません。ただ、レジ袋有料化の影響でレジ袋の需要がどれくらい減り、ゴミ袋の需要がどれくらい増えるかはまだ分かりません。ただ長期的なレジ袋とゴミ袋の需要の変化を見てから、レジ袋有料化によってゴミ袋の需要が増えたのかを判断するのが適切だと思います。

「あまり効果がない」

レジ袋有料化はプラスチック問題の解決策だとは誰もが思っていません。しかし、レジ袋の有料化が始まったばかりなのに「あまり効果がない」 などの結論を出すのはあまりにも早すぎですし、 ライフスタイルの変化にはそれなりの時間がかかります。 レジ袋有料化はプラスチック問題に取り組むための重要なステップであります。 ですが、それよりもさらに重要なのは、この後に続く環境への取り組みや国民が環境に対する意識を変えることです。また、レジ袋有料化の効果だとしても数値では測定できないもの(有料化によって高まった国民の環境に対する意識など)も必ず存在しているので、数値だけに囚われずにいた方がいいと思います。

最後に

何回も述べた通り、レジ袋有料化はプラスチック問題の解決に向けた第一歩であり、解決策ではありません。ただ、イギリスではレジ袋を有料化したことによって、環境問題に対するイギリス国民の意識は大きく変わりました。今後日本で高まる環境問題に対する人々の声をしっかり反映する環境省の積極的な取り組みを期待しています。