近年大量発生の新種のハエその名も「インスタバエ」
この先社会問題化するかもしれない「インスタバエ」。そんなSNS中毒を皮肉ったNetflix作品を今回は紹介します。
フォトジェニックor社会問題?「インスタ映え」
近年、何かとオシャレな写真をインスタグラムに載せる行為「インスタ映え」が話題となりました。全部食べることができないのにもかかわらず、写真を撮るという目的の為「だけ」にパフェやクレープを購入する女子が多いそうです。
以前、私が代官山のとあるカフェを昼食の為訪れた際、隣の席の女性がスマートフォンでサンドイッチの写真を撮った後、半分以上を残したまま立ち去り衝撃を受けました。確かにその店のサンドイッチは独特の形で切られており付け合わせのサラダもオシャレに盛られていて「さすが代官山!?」と考えもしましたが、やはり食事は、残さず食べてほしいと思います。
というよりも残してしまうなら最初から単品メニューで頼めばよいのに!!
そのような行為を皮肉った「風刺画」がまさにこの「インスタバエ」です。
SNSにのめり込むのはほどほどにしなければならないのではないでしょうか。
SNS中毒の私が言えることではないですが・・・。
そんな話はさておき本題に入ります。
もし人々の評価が全てSNSで格付けされる世界だったら?
『ブラックミラー』とは?
Netflixオリジナル作品『ブラックミラー』は、1話完結型のアンソロジー形式の作品で現代社会における新たな技術が人々にどう影響を及ぼすのかをダークに描いた社会風刺作品です。また、本作は“21世紀のトワイライト・ゾーン”との評価がなされています。
そして、今回ピックアップするのは、S3-1「ランク社会」というエピソードです。
S3-1「ランク社会」あらすじ
SNSの星による5段階の評価付けによって人間としての格付けがなされてしまう社会。人々は皆、自分の評判を気にしてより良い評価を得るために他人に優しくしたり、愛想笑いをしている。
なぜこの世界では皆、評価を気にしているのだろうか。
実はこの世界では、あまりにも低評価(星3.0以下)の人間になると周りから無視をされたり、(評価の低い人間と関わる=同類と見なされてしまう)。つまり、この世界で生活する上では、高評価(星4.5以上)の人間と低評価(星3.0以下)の人間では、サービス面での質が大幅に違うなど苦労を強いられる。
そんな世界で生きる主人公、女性レイシー(ブライス・ダラス・ハワード)もまた、日々自身の評価[星]を気にしていた。ある日、レイシーは新居を探していたが、彼女の気に入った新居は星4.5以上の人ならば格安で住むことができるが、レイシーの評価は星4.3。そこで必死に星を上昇させるために努力をするが、大きく空回りをしてしまい逆に星を下げてしまう事態に陥る。そんな時にセレブな結婚式に招待をされ、点数を稼げると有頂天になるが・・・。
S3-1「ランク社会」を読み解く
彼女は息苦しい世界に限界を感じ、ありのままの自分であるべきだと考えるが社会の大多数の人々はそうは思わない。最後には世にも奇妙な〜的なオチが待っています。
そして本作は、いいね稼ぎの現代の若者を皮肉っていると同時に、潜在的に社会に潜在しているカーストについても風刺しているのではないでしょうか。
この作品では、社会的に充実した生活をしている人には同様に充実している人が周りにいる(=リア充)一方で社会的に充実しておらず不満の多い生活をしていて誰にも相手にされていない(=隠キャラ)という区別を星という評価として具現化しているのです。
現実世界でも自分の評価を上昇させるために周りに良い顔をしている人、あなたの周りにいますよね。大体はボロが出てますけど・・・
人工知能=A.Iに支配される世紀末映画(ターミネーターなど)は、遠い未来に起こる可能性がある話かもしれないが、SNSに人が支配されるのは時間の問題。その一方でSNSは自分磨きに役立ちQOL(=生活の質)の向上に繋がる面もあるのではないかと考えられます。
結論としては、”SNSは節度を持って利用しよう。”ということに尽きるのではないでしょうか。
現代に置いて「SNS」、「マッチングアプリ」、「VR」、「AI」など日々革新的な技術が利用されている中、同時に様々な問題も提起されています。
そんな技術が人間を追い抜い抜く近未来!?をあなたも『ブラックミラー』を通じて見てみるのはいかがでしょうか。
『ブラックミラー』は、Netflixにて独占配信中です。
https://atomic-temporary-151149301.wpcomstaging.com/2020/06/25/netflix/
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